ラベル 研修等情報連携 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 研修等情報連携 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2016年3月23日水曜日

集落支援員活動報告(広報「根知振興協議会ニュース」補足版)

集落支援員 近藤 活動の総まとめ(補足追加版)
※根知情報発信ブログでは、根知広報誌の2月号、3月号をベースに、スペースの都合で省略している内容等を補足したものです。よろしくお願いします(^^)。

私の活動も間もなく3年となり、この3月末で退任することになりました。皆様には本当に言葉では表しきれない程お世話になり、心より感謝申し上げます。今月と来月号で活動の総まとめをいたします。まだまだ根知についてわからないことだらけですが、だからこそ見える点もあろうと、本音の活動報告です。

① 今の世の中全体と中山間地の様子
それにしても、世の中本当に「お膳立て」「先回り」社会ですね。本物の経験や失敗ができない、情報に溢れ受け身の生活。そして「お金」社会。便利・効率・競争至上主義の世の中です。都市部だけでなく糸魚川も例外ではありませんでした。私といえば、日々の生活に追われ、家族で過ごす時間も少ない。60代より若い世代は70代以上の方々に比べ人間力が弱まっているようにも感じます(認めたくないですが…)。今の流れで行くと、中山間地が立ち直ることは難しいでしょう。経済中心のルールではない、それを超えた中山間地らしい生き方が必要な時代にきていると思います。

② 根知をみてきて
ここ根知は地理・自然環境は申し分ない魅力があり、揃っています。地域活動も50年以上前から活発で、青年団活動も熱意に満ちていましたね(「団報」熟読しました)。
人も魅力的です。お一人おひとりにドラマがあります(過去にごく一部ですがインタビュー記事で紹介しました)。若者も少なくありません。本当は今の課題なんか吹き飛ぶ力があると思います。だけれども中山間地の課題を根知も抱えています。
集落を見てみましょう。根小屋、東中は「眠れる獅子だなぁ」と感じてきました(秋祭りでその本来の力を垣間見られますが)。山寺の伝統を維持する目に見えない域の迫力。和泉の常会の半数が次世代(若い)というバランスの良さ。上町屋のユニークな集落運営とアメリカ的(?)な活発な議論。他の集落もみんな特徴的で魅力的です(ここで紹介できないのが残念です)。なぜ今の根知の課題が存在するのか?
やっぱり根知は大きく、広い。3年間の活動で感じた事の一つは「地域の情報が一人ひとりの心に届いていない」ことでした。今、意識的に「つながる」ことが必要なのだと感じます。
これからの根知のために鍵(キー)になるのは、

  • 毎月の全世帯が集まる集落常会…6集落に残る(他地域では珍しい)「全世帯が集まる月一回定例会」
  • 老人会…他地区ではどんどん解散してなくなっているけれど根知では3つも残っている老人会。
  • 根知が誇る実力グループ・団体…外から見たら大変に見えるけれど、メンバーは楽しくてやっている「人の集まりの本質」が詰まった「キャンドルロード」(実行委員会)やベルリングガールズ、チーム姫川さんや「もうけ」目的ではなく「集まって楽しくのんびり」をモットーに10年以上の実績が続く(草刈り等を中心の)超実力集団「ほたる会」などの本当に多様なグループ・団体。伝統文化を守り受け継ぐ「ふるさと忘れぬとも」(石場かち保存)や「盆踊り保存会」。ほかにもたくさん活動しているグループ、団体があります。これだけの数存在することは本当に特別な地域です。

 今の根知に必要なこと
根知でお聞きしたお話しの中に、実行すればどんどん地域が良くなる「魔法の3事項」があります。
①自主自立
【補足】自分たちが生きる地域は自分たちで運営する、お金ではなく自分たちの汗と時間で手の届くレベル、身の丈の活動から地道にやっていく、ということは(大変でも)本当は非常に面白くて楽しいことなんだろうと感じてきました。自分が住んでいて楽しい、毎日朝起きるのが待ち遠しい、という地域を目指して日々活動していくこと、そういうところからも自主自立につながっていくのではないかと、これから地元でも活動していこうと思っています。
②全員参加

【補足】全員参加というのは、集落や地域全体の集まり、総会などで参加メンバー全員が集まって決定すれば「全員参加」とは言えません。何か大きなことを決めるときに「賛成の人は手をあげて(拍手して)ください」といって多数決で決めるというのは大きな落とし穴となる場合があります。もしかしたら声の大きな人、強引な人の目を気にして手を挙げている人がいるかもしれません。地域の中の様々な事情での「弱い立場の人」への配慮も必要です。その地域、集落にとって重要なことを決めるときは、無記名での賛成・反対記入による投票など、工夫が必要不可欠です。私は実際に根知だけでなく他の地域でも、このような配慮があるかどうかで地域運営が成功、失敗している例を何度かみてきました。
③地域情報全員共有

【補足】地域情報の共有というとき、2点注意する必要があると思います。一つは「情報を持っている立場の人は、持っていない人の立場が分かりにくい」ということ。実際の現場で「このことは別に公開する(共有する)必要はないね」といった判断がされますが、それは知らされていない人が判断すべきことかもしれません。可能な限り集落、地域の範囲であれば情報は取捨選択せずオープンに全員で共有するべきです。そうしないと自発的、内発的な地域への関心や行動が生まれません。※不要なら受け手が無視すればいいでしょう。人によって必要とする情報は多様です。二点目は情報の質です。表面的な「○○がありました」といった情報をいくら流しても地域運営の改善、活性化にはつながっていきません。客観的な事実はもちろん大切で、そこを正直に本当の内容を共有することは必須条件ですが、それとは別にそこに住む人の思い・気持ちが共有されないと「つまらない情報」になってしまうことがあります。広報誌を2年かかわって痛感しました。「生きている情報」を全員で共有すること、がとても大切です。

そしてどれだけ技術が発達しても、いつの時代でも、「直接会って心から話し合うこと」が生きる上で必須だということも。
【補足】実際に会って生で話すことは本当に必要ですが一点注意すべきことがあります。実は、根知に限らず他の地域でも、今現在、本当にたくさんの集まりが日々行われています。ただそこで話される中身が問題です。事務的なこと、毎回決まりきったこと、表面的なことが多いのではないでしょうか。気を付ける必要があるのは、よくやられているワークショップなども短期的な問題の分析解決の方法を決めるのには有効ですが、「これからの地域をどうするか」といった人の本質に触れる必要のある、時間をかけて深く掘り下げた着地点が必要な問題、話題に対しては効果が少ないことがほとんどです(実際いやというほどみてきました)。それにそのような問題に対して、ワークショップでは時間が少なすぎることと自発的ではない話し合いが多いという傾向もあります。「心から話し合うこと」とは人が自身の内面の本音の部分を自発的、内発的に出して、議論を避けずに徹底的に(時間を気にせず)、心から解決したいことを話し合う場、時間のことではないでしょうか。

では根知で「具体的」には何を?私からのご提案は
「集落全世帯による月一回定例会に、世帯代表以外の方も参加する」
ことです。中学生以上(小学生もOK)は世帯で何人でも参加してみてほしいです。そして、この定例会(常会)が「自分たちのことは自分たちでやる。できなければできるための行動を」(自主自立)。「様々な立場の同じ集落の人たちが平等に参加でき」(全員参加)。女性も若者も「みんなで集落、根知の本当の姿を知る」(地域情報全員共有)ことから変化が起こると思います(それはいずれ素敵な変化に繋がると思います)。
※定例会がない集落は組単位でまずは実施してみてはいかがでしょうか。また、少人数集落(区長選出困難等)は他の集落との共働運営も具体的に視野に入れていく必要がでてきています。
振興協議会や地域づくりのメンバーも、各集落定例会に足を運び、お一人おひとりの声を「直接」きいてみると新たな発見があるかもしれません。

さて、私は4月よりNPO法人(社会的企業)設立に向けた活動をします。1日の仕事は6時間以内。朝夕は田畑、家族との時間、地域活動をしていける会社・しくみを目指します。それは街中ではなく中山間地になくてはいけません。相当無茶ですが、できるまで挑戦したいと思います。(想いはキャンドルロードで学びました(^^))。ご興味のある方、ご一緒にいかがですか?
この3年間の活動で根知の多くの方々と、簡単には切れない心のつながりができました。一生の財産です。そして4月以降も、新しい活動の中で、どうか根知の皆さんとお付き合いを続けさせていただければ、と思っています。

新しい集落支援員さんは4月中旬から活動予定です。(私同様)最初の1年間は試行錯誤ばかりで目に見えた活動はできないかもしれません。どうぞ長い目で見守っていただければ幸いです(私も引継ぎで時々一緒に行動予定)。
2年間続いたこのコラムもいよいよ最後になりました。皆様 本当にありがとうございました。そして根知がますます素敵な地域となりますよう、心より願っております。(完)

記事:集落支援員(近藤)

2016年3月9日水曜日

ご参考:「公民館で地域がよみがえる!」 白戸 洋さん講演会@能生生涯学習センター

3月9日(水)14:00~(開場13:30) 能生生涯学習センターにて 
講演会(講師:白戸 洋さん(松本大学教授)) 
「公民館で地域がよみがえる!」
が開かれました。
その内容をご紹介します。(写真撮影禁止のため当日写真はありません。残念。)
※講師の白戸洋さんは大変面白い方であり、地域の本質をつかんでいらっしゃるようです。
以下に短いインタビュー記事がありますので、ご興味ありましたら読んでみてください。
→「人間って地域のためになんて困らないようにできている」

印象深いキーワード(講演内容)
・東日本大震災の石巻の被害は甚大であったが、被災後、市街地では「利害関係を調整するしくみ・人がいない」ために復旧が遅れた。旧村部(合併前に村であった周辺エリア)は調整ができて助け合いができていた。
 →一昨年11月の長野地震でも見事に調整ができていた。犠牲者ゼロ。
・震災後の子供たち。今のほうが深刻。3年は我慢できるが5年たつと親の離婚、自殺等で子供に多きな影響が出てきている。
・昔は食べていくための農村としての結束、まとまり、集団形成が「村」にあった。今はかわりに「会社」という村が存在する。
 →その「会社」も「村」になれなくなっている。
 →多種多様な価値観の中での結束ができるか。新しい村づくりが求められている。
・組織、集団の中での調整能力、結束、助け合いがなくなった原因の一つ。地域からお金が流出していること。
・巾上市の例。高齢化率85%。まとまりのない市街地が道路拡幅での立退きをきっかけに変化。
◎自分たちの事は自分たちでやる。
◎どうすればいいか?なんでもいいからやってみよう。
 →みんなでやる必要なし。100人の一歩ではなく、一人の100歩。
 →まず自分だけでいいから動いてみること。やればわかる。
・運動会の例。お年寄りに来てもらいたい→どうしたらくるか「子供の手をつなぎたい」。それができる競技の工夫。
・人が住むところに「人」がいないところはない。必ずいる。
・松本一本ネギの例 →市場にもだされないゼロ円ネギが3本280円に。
 →女性元気。合併間近の地元JAが復活(合併白紙)。小学校の食育。大手カップめんに食材として採用。
・先進地視察などはモデル地域はやめたほうがいい。一番ダメな難しい所でうまくいったところを探す(どこでもできる本物のやり方がある)。

・地域運営は全員参加。例えば最初の会合で1時間のうち40分ほどずっと話をしていたという長老がいて、その長老を次回から呼ばない様にしようとする地元の人に対して、白戸さんが取り込む(呼ぶ)ことを強く勧めた件がある。外すと200%の力で阻止にかかる。入れると10%のマイナスのみ、とのこと(^_^;)。
・公民館について地元にアンケートすると「今の公民館はいらない」「公民館のようなものは必要」が今の現実。
・何かをするときに、公民館ですると早い。やりやすい。実は必要なものが揃っている。
・その他;買い物弱者の問題が深刻化していく。高島平団地と多摩ニュータウンが典型。高層階の住人は買い物行けず栄養失調。
 →廃棄野菜をリヤカーで売り歩く大学生の例。

所見
非常に有意義な講演会であった。これまでの自分の活動で感じていたことも多く出て共感できた。
最も重要な事は「自分たちのできる範囲、身の丈で、補助金や行政に頼らずに自分たちでやる」「どうすればいいか?なんでもいいからやってみよう」の言葉だと思った。
※タイトルの「公民館で地域がよみがえる」ほどは公民館視点のお話しはなし。おそらく話したいことがたくさんあって、時間切れになってしまったような印象。公民館としては、「みんなが課題を持ちあって、参加者みんなの課題として共有して学んでいく」という姿勢が重要で、その場としてほしい。「地域運営、活動は実は公民館でやるのがやりやすい」と、いうお話しがあった。

以上です。
記事:集落支援員(近藤)

2016年2月17日水曜日

ご参考:信越県境地域づくり交流会2016

平成28年2月16日(火)-17日(水)の二日間にわたり、
上越市にて「信越県境地域づくり交流会」が開かれました。
その内容をご紹介します(長いです…)。

信越。新潟県、長野県という隣接し、少子高齢化・豪雪地といった共通の地域課題を持つ2県を対象に、各市町村、各地の取り組み事例を紹介しあい、情報共有をしていこうという交流会です。
「すごい人たちがいるなぁ」というのが一番の印象であり、これからの地域運営についての多くのヒント、元気をいただきました。また、この交流会でもほとんど触れられなかった課題の本質も再確認しました。

■2月16日(火) 13:30-17:30 トークセッション ユートピアくびき希望館
10分ほどホールで開会式を行った後、
テーマに沿ったトークセッション(4,5人の活動されている方々による話し合い)。
(1) 地域資源の発掘と魅力発信 
(2) グリーンツーリズムのこれまでとこれから
(3) 田舎ならではの魅力的なライフスタイルの実践
(4) 観光分野における新たな組織経営への挑戦
があり、(1)と(3)に参加しました。
各発表者のお話しで印象に残ったお話しを残します。

(1) 地域資源の発掘と魅力発信

新雄太さん(信州大学地 域戦略センター、長野市)
・ソルガムきび(コウリャン)の可能性。栄養価高く育てやすくバイオエネルギーにも使える。スーパーフード。この数年後に脚光をあびるのではないか。




上野通音さん(高回世界 館、上越市)
・観光もいいけど、一番はコミュニティ。
・映画館はレンタル屋さんやインターネットのおかげで非常に厳しいが、映画館はライブや講演会、その他なんでもありの器になりえる。



樋口道子さん(大地の芸術祭こヘぴ隊、十日町市)
・大地の芸術祭こへび隊代表。地元の神様でありアートの神様でもある「へび」からつけた名前。
・当時の平山知事が合併をアートで表現しようとして県内で大反対があったが、十日町で実現。
・大地の芸術祭では昨年は70日間無休。700円/hだが、実質ほぼボランティア。

フジノケンさん(株式 会社 4CYCLE、津南町)
・広告は対象の良しあしに関係なく良い印象を持たせる。それに疑問をもった。家族で津南に引っ越した。
・津南は日本を代表する豪雪地帯。雪国文化の深堀をしているなかで、8000年前から津南は豪雪地帯であり、その中で5000年前には縄文土器がでている(生活があった)。※雪を避ける生活は大昔からのものではない。
・津南の地元の声としては、移住してこられる人はだれでもいいのではなく「雪国のよさをわかっている人」に来てほしい。

牧野公ーさん(映像ディレクタ 一、飯山市)
・スノーボード全日本メンバーからプログラマー就職、現在は映像作成が主な仕事。
・地域、自然のよさをスポーツをベースにした映像で発信する。
・インターネットに流すなら絶対に「英語」(文字・音声)。公開するとすぐ世界から問い合わせくる。
・媒体はvimeoがおすすめ。クオリティ高い。ユーチューブでは反応が少ない。

(3) 田舎ならではの魅力的なライフスタイルの実践

田村香さん(ナナシのマルシェ、南魚沼市)
・東京生活息苦しくなった。田舎にきたがしばらくすると同じように息苦しくなった。自分で仕事を作ろう、持続可能な生活へ。
・お金に支配されない生活にシフトしたい。露店市「ナナシのマルシェ」代表、移動販売「ケロケロ」経営。鉄道を利用(つながっている、いろんなこと出来る)した「パン列車」
※とっても共感する点が多い方であった。

多田朋孔さん (NPO十日町市地域おこし実行委員会、十日町市)
・地域づくりは、行政がやっても効果ない。地元の人がそう思わないと。
・外から来やすくするためには、地元の人が閉鎖的でないこと。自分がはいった集落は6世帯まで減ってせっぱつまっていて入りやすかった。



村越洋ーさん(村シェフ・妙 高市議会議員、妙高市)
・地域が好き、良さに気付くこと・・・やっぱり「食」。自分が食べるものは自分で育てる。これがものすごく大事だと思う。




小林輝紀さん(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム、飯山市)
・ジャパンナショナルチームスタッフ、監督でもある。
・ずっと農協職員だった。
・田舎は田舎のままでいい。地域づくりという言葉が大嫌い。地域は理解して生活するだけ。
・子供の頃は大嫌いだったのに、これほど飯山が好きになったのは一度外にでたから。「子供たちも外に出て沢山見てこい」と。
※とにかく鉄人。驚異的な活動内容。

池田史子さん(山ノ 家、十日町市)
・東京と新潟をちょうど50%ずつ生活している。
・十日町は移住者が入りやすい。それは若井さん(貸民家解説。大地の芸術祭運営NPT代表)がいるから。若井さんが地元のことも移住者の気持ちを理解して通訳者になってくれている。
・アート系の移住者は友人をよぶ。友人が友人をよんでくる(人がどんどん集まってくる)。
■2月17日(水) 9:00-11:15 ディスカッション うみてらす名立
■全体を通して所感
本当に過疎化で困っている、行事の維持、区長役員選出も年々厳しくなっている地域が沢山あります。そのような地域(主に中山間地と言われる地)で、日々誠実に生活を続ける、地域運営の表舞台(区長さんや振興協議会メンバー)ではない「サイレントマジョリティー(表に立たない大多数の人々)」層の方々と直接お話しする機会が多いです。そういう本当に地域にとって必要な、この方々が地域を本当に動かしている、そういう大多数の方々と、今回の交流会でパネラーとなった方々の活動内容が、直接しっかりとつながらない、結びつかないなぁという印象が残りました。
今回のパネラーの方々は、強い想いで行動されており、素晴らしいです。それらの活動内容、エネルギーと日頃集落支援員として活動している地域や、自分が住むそれ以上に過疎化している地域のと疲弊した多くの方々がいる状況の間のギャップをどうしても感じてしまいます。
本当に地域づくりが効果的になり、今の課題が解決するためには、世の中の「サイレントマジョリティー(表に立たない大多数の人々)」の心に届く「何か」が必要で、もしそこから動きが生まれたら、自然に今現在の地域の課題は解決していく、変わっていくのだと思いました。今回の交流会で出会った活発な活動の本質と、本当に苦労している中山間地の人々の心が繋がる様な、そんな活動をしていきたいと強く感じました。

以上です
記事:集落支援員(近藤)

2015年6月25日木曜日

ご参考:研修報告 イナカレッジ オープンセミナー(小千谷市岩沢地区) ~岩沢アチコタネーゼ・農家レストラン『山紫』~

2015年6月25日(木)

集落みまもり隊(集落支援員) 近藤(根知地区担当)が、
小千谷市で開かれたイナカレッジ オープンセミナーに参加しました。
その時の内容をご報告いたします。皆様の参考になれば幸いです。
以下、メモです。

----------------------------------------------------------------
日 時:2015/06/25 (木) 11:00~16:00
イナカレッジ オープンセミナー
第1回 岩沢アチコタネーゼ/農家レストラン『山紫』
場所:小千谷市 岩沢住民センター/農家レストラン『山紫』

全体所見:
・岩沢地区は268世帯、826人、糸魚川市の各地区(上南、根知、上早川等)と同規模であり、
震災をきっかけにしながら、堅実なやりかた(地元の主体的な動き)で、地域づくりを進めていると感じた。
今後も岩沢地区はウォッチしたい。今後の地域づくりに(特に「地元住民の若者も含めた話し合いの場づくり」など)参考にしていきたい。

活動内容詳細:
8:30-10:30 移動(市役所→会場)
11:00-16:00
※タイムスケジュールは添付資料参照のこと

以下、研修内容と所見

■岩沢地区について、地域づくりの特徴

・今回のケースとなっている「岩沢地区」は典型的な地域課題を持つ、糸魚川市の地区と同規模。
 →268世帯、826人。少子高齢化、担い手不足、コミュニティ希薄化、世代間価値観ギャップ等々
・岩沢地区の地域づくりの特徴、流れは以下
 ①H16年の中越大震災で大きな被害を受けた地区→復興支援員等が地域に入り地道な活動を続けてきた
 ②H23年の東日本大震災で積極的な支援活動。「東北被災地支援を考える会」結成
  →この会が地域づくりの母体に発展していく
  →この会にて地域住民の話し合いを繰り返し「住民の話し合いと連携の場づくりが必要」となった
   →「よ~なべ談議 住民座談会」を実施し若者の声をきき、一緒に考える
 ③H24年に「岩沢アチコタネーゼ」設立 ※あちこたねぇ=心配いらない
 ※2つの震災が大きなきっかけとはいえ、話し合いの場づくりを住民が意識し組織設立までもっていった動きは素晴らしい。

■岩沢アチコタネーゼについて
・会員制。82名。高校生から82歳まで。地区の有力事業者たちも会員となっており、資金協力をしてくれている。
・岩沢地区のトップ組織は町内会長協議会であるが、その事業主体が岩沢アチコタネーゼとなっている。
 →実際に事業を実施する実働部隊であり、「住民活動団体」という位置づけになっている。
・活動内容は地域づくりに必要とされる多岐にわたるものとなっている。
・メンバーは会員、地域おこし協力隊が中心のようだ(詳細確認できず)

■農家レストラン『山紫』
・岩沢アチコタネーゼの活動の中の位置づけ。地元野菜の活用、収入源、雇用確保、等々が目的。
・H25年の8月オープン、木曜日以外は営業。プロの料理人さんを手配。食材は基本的に地元の畑から。
・特徴のひとつは夜の営業。夜の営業は週3日だけであるが、平日に比べ平均単価は2倍以上、全体売上の半分を稼ぎ出している。
 →夜はお酒が売り上げに大きく貢献しているとのこと。夜といっても20時までの営業であるが、その効果は非常に大きい。
・特徴のもう一つは、昨年の12月からはじめたというバイキング「ごっつぉバイキング」。毎週火曜日(火曜日が一番集客が弱いため、意図的にこの曜日にしたとのこと)の週1回、1,200円。これが大変魅力的であった。
 →バイキングをはじめた一番の理由は、いつも勤務している料理人さんご夫婦の休みを作るため。
 →地元のおばちゃんと地域おこし協力隊(女性)がバイキングを担当。おばちゃんたちが畑の野菜を自ら収穫して料理をしている。
・バイキングは、20種類以上の料理を準備しており、地元食材を手作りで提供。とても珍しい天ぷら(マリーゴールドやバラなど)もある。天ぷら、お浸し、漬物、煮物、唐揚げ、ケーキ、ゼリー、ごはん、おにぎり、お味噌汁。これで1,200円はちょっとすごい。十分集客要素がある。
・山紫の中でおばちゃんにお聞きしたところ、まだ始めて半年で、この路線でいいのか手探り状態。ただ毎日NHK「まれ」をみて、それから畑に行って収穫して、みんなで集まって、ワイワイやりながら準備する、楽しくやっているのがいい、がんばっていきたい、と熱意のこもった表情でお話しされていた。
・経営状況は経費の半分が食材ということで、地元野菜の活用・収入源とする、という目的に沿った結果だと思われる。
 →まだバイキングがはじまって半年であるが、山紫自体がオープンして2年たつということで、このやり方でもやっていけるのだと若干驚きを感じた(もう少し詳しく聞いていかないと本当の実態が不明だけど)。
・バイキングのおばちゃんたちは定年退職したメンバーで、母体は「まごころ市」という地元のお母さん達のグループ(現在70代中心)。

・設立時は「過疎集落活用支援金」という制度で1000万円足りないためアチコタネーゼ会員の寄付も集め、なんとか設立した。

■その他、本地域の特徴など。
・岩沢アチコタネーゼの説明をしてくれたのは駒井さんという副代表であり小千谷の市議会議員さん。この地域活動団体含め、地元の活動に積極的に熱心に市議会議員さんが関わっておられるようだった(資金集めや復興支援員、地域おこし協力隊との連携など)。
・岩沢地区にはもう一人地域おこし協力隊が最近はいった。農家民宿に向けた活動をしているとのこと。

■15時(後半)からのグループ討論にて
・南魚沼市の浦佐地域づくり協議会の関さんの話が印象的であった。
 →農業は宝の山、いくらでも収入に結び付くネタがある。うちでいえば八色スイカがそうだし、今は八色しいたけ(だったか?)が順調。魚沼産のお米も昔はまずかった。理由は土。土の改良からはじめて、その当時の食管法に触れるようなことをしながら(お米を直接首都圏に行って試食してもらったりした)、地道な努力を積み重ねて今の魚沼産ブランドを作った。農業は本当に工夫次第でいくらでも儲かるはず。
・その他。テーブルFのメンバーは「過疎地域に税金をこれほどかけて維持していく必要があるのか、地域の中心地に使って本当に地域がなくならないように、また頑張っている農家への支援など、そういうことに使うべきでは。数人の集落にどれだけのお金がかかっているか。感情論では日本全体がだめになるのではないか」との論調の人が意外なほど多かった。

16:30-18:30 移動(会場→市役所)

メモ:
毎回、様々な立場の方に会え、初めて聞くような話をきける。今回も有益な研修となった。参加の機会をいただいて感謝いたします。
----------------------------------------------------------------
以上

2015年6月22日月曜日

ご参考:視察研修等報告 小谷村 白馬・乗鞍地区 ~観光と農業、共働学舎 今後の地域づくりの方向性へのヒントが多い~

2015年6月22日(月)

集落みまもり隊(集落支援員) 近藤(根知地区担当)が、
根知と隣接する小谷村の白馬乗鞍地区を視察しました。
その時の内容をご報告いたします。皆様の参考になれば幸いです。
以下、メモです。

----------------------------------------------------------------
小谷村 白馬乗鞍

10:00~12:30
□白馬乗鞍 集落支援員さん2名(白馬乗鞍担当、土谷地区担当のお二人)と一緒に巡回

・白馬乗鞍は130世帯5集落。その半分が移住者。
・移住者が多い背景。白馬乗鞍は40年前に、立屋集落、峰集落が所有する土地や山を使って整備し、「里見」地区として分譲した。これに多くの移住者が集まった。
 →特筆すべきは行政ではなく集落で(住民で)やったこと。
 →現在は、25,6世帯。8割が移住者。
・立屋集落。4年前に「ホタルの会」を発足した。
 →圃場整備が始まり、用水がすべてU字溝になっていき、このままではホタルがいなくなると危機感をもったメンバーで発足。
・ホタル公園完成はあと1年かかる。
・はじめは資金ゼロ円からスタート。手弁当ではじまった。
・小谷小学校でも周囲をコンクリートにしてしまい、ホタルがいなくなった。
 →小学生とホタルプロジェクト。今年は4年目。
・4年ほど前から大規模な圃場整備が始まった。
・白馬乗鞍には大きなお祭り、全体が集まる様な御祭り、イベントはない。
 →大字の千国には諏訪神社の「ささらまつり」という大きなお祭りがある。
・白馬乗鞍はスキー場中心の観光地区としてが半分、田んぼ中心の農業地区としてが半分。
・40年前のスキー全盛時代は宿泊施設が立ち並び、大変なにぎわいを見せていた。
 →今は他の多くの地域同様の落ち込み。
・NPO法人 安心生活支援「こごみ」 宅老所「あすなろ」
 →ここの代表は20年前に移住されてきた女性。とても明るくずっと笑顔。すてきな雰囲気の施設でした。
・からすのパン屋さん(共働学舎さんの管轄)。おいしいパンで好評とのこと(このときはお店の方がいらっしゃらず、購入できず。残念)

[共働学舎]
立屋
・競争ではなく協働、協力。できるだけ自分たちで衣食住をやってみる。障害は程度の差はあれみんなが持っている、みんなで生きる。といった理念を持つ共働学舎の中心地。
・設立後40年たち、地元の集落と非常に有効な関係を結び、相互に影響を受けているとのこと
 →共働学舎を含む集落である立屋、峰では、宅老所など福祉関係の施設も目立つ。
・2年前から大規模な圃場整備が進んでおり、共働学舎が借りていた手植え・手刈りの田んぼが使えなくなった。
・田畑の他に、鳥、ヤギ、牛を飼っている。

13:30~15:30
□共働学舎の真木に行く。
※片道徒歩90分。実際、車でいけるところではなく、その不便さが真木の共働学舎を独特の世界にしている。
・真木共働学舎はちょうど「NICE」(日本国際ワークキャンプ)をやっており、ドイツ、フランス、イギリス等々の外国人が畑仕事を行っていた。他にも少年少女勤労合宿、青山学院大学等の学生受け入れ等の体験、ワークショップに協力している。
・できるだけ自給自足を目指している。現在、ヤギ、鶏。あとは米と野菜。
・競争ではなく協働、といった共働学舎の理念を大切に日々活動している。
・養蜂を今年からはじめる予定。
共働学舎はこれからの地域づくりについてのヒント、示唆に溢れた大変魅力的な活動、雰囲気を持っていました。
----------------------------------------------------------------
以上
※本稿についてご興味のある方、詳しい内容などお問合せはお気軽にどうぞ。

2015年6月15日月曜日

ご参考:糸魚川地区公民館での「新潟県地域づくり巡回講座 2015 にいがた旬塾」

2015年6月15日(月)

集落みまもり隊(集落支援員) 近藤(根知地区担当)が、
糸魚川地区公民館で行われた
「新潟県地域づくり巡回講座 2015 にいがた旬塾」に参加しました。
その時の内容をご報告いたします。皆様の参考になれば幸いです。
以下、メモです。

----------------------------------------------------------------
日 時:2015年6月15日(月) 19:00-21:00
「新潟県地域づくり巡回講座 2015 にいがた旬塾」

全体構成
1・講演「地域をカッコよくデザインする!~話題のまちに学ぶ発信術~」
 担当講師:長井一浩 氏(NPO法人明日育 常務理事)
2・2015年度地域社会創造事業のご紹介
3・地域づくりの情報交換会
4・「にいがたNPO情報ネット」「さんかくむすび」の紹介
 全体進行:金子洋二 氏(新潟県NPO・地域づくり支援センター代表)


1・講演「地域をカッコよくデザインする!
~話題のまちに学ぶ発信術~」
 担当講師:長井一浩 氏(NPO法人明日育 常務理事)

以下、講師からの内容
-------------------------------------
・講師の永井さん(41歳)は三重県松坂市出身。社協職員を10年ほどしていた。現在は富山県の黒部に移住、2年たつ。
・NPO「明日育」は「育つ」をテーマにしたNPO。現在地域おこしとして観光視点でのアピールがそこらじゅうでやっているが、消耗戦。大変厳しい。「明日育」は「自分たちが育つ」「自主財源による独創的な事業を行う」をミッションにしている団体。
・実際の活動の一例を紹介。
波瀬(はぜ)という限界集落で地域づくりのサポートをしている。
①休校している木造の小学校を使って「生きる」を学ぶプログラム。2カ月で1,000人が参加。
②行事、祭りに大学生(関西学院大学)を呼び込み一緒に活動。
③休耕田などを使い「いらっしゃい畑」。クレソンを育ててレストランも。クレソンでうどんなどの特産品を開発。

・この波瀬の例以外に、パークデザイン、人材(地域担い手)育成なども行っている。
・もう一つ。楽しむことが重要。楽しんでやっている人たちにはかなわない。
-------------------------------------

2・2015年度地域社会創造事業のご紹介

・今回の主催である「ろうきん財団」による事業紹介。補助金の利用についての啓発説明など。

3・地域づくりの情報交換会

・まず一人1,2分の自己紹介。そのあと若干質疑応答(時間がないのでほとんど自己紹介で終わった)。

4・「にいがたNPO情報ネット」「さんかくむすび」の紹介
※活動団体を登録することで情報発信ができる無料サービス2つを簡単に紹介した。
以下、所見等
・今回の研修は面白い(地域づくりをやっている熱意ある)人たちと合える良い機会であった。他のこれまでの研修より、そのような人が濃い講習会であった。

・時間も少なく、波瀬(はぜ)という限界集落(というか地域)については、そのあとに調べてみて、いろんなことがわかった。
→松坂市にある波瀬地区は302世帯、608人。高齢化率は50%超。
→波瀬地区には「波瀬むらづくり協議会」があり昭和56年7月に設立した波瀬地域開発推進協議会を前身に、平成19年7月4日に住民協議会として「波瀬むらづくり協議会」を設立。
→この協議会は今年3月に地域計画書を策定している。協議会のサイトも大変充実している。
→糸魚川の根知、上早川、下早川、等々と同規模、同高齢化率。活動内容は講演会の内容からさらに充実していた。
→なぜ大学生がこれほど積極的に共働しているのか、なぜ休校している小学校をこれほど活用できるのか、なぜクレソンなどからの地元特産品の活用が継続してできているのか。まだまだこれから調べる必要がある、注目すべき地域だと思われる。
※講師の永井さんもメールに即時返信してきた人であり、少し聞いてみようと思う。

・NPO「明日育」についてはサイトではよくわからない。フェースブックを中心にしているようで、そちらは更新が頻繁に行われていた。(自分はやはりサイトにある程度力を入れてほしいところ。組織の全体構成がみえるほうがよい。日々の活動状況はフェースブックでいいが)。

-------------------------------------
以上

2015年4月13日月曜日

ご参考:研修報告 妙高市の燕温泉地区での地域づくり会合

集落支援員 近藤(根知地区担当)が、
妙高市の燕温泉地区で行われた、有志の地域づくり会合に参加しました。
その時の内容をご報告いたします。皆様の参考になれば幸いです。
※特に後半の地元の方々の数十年におよぶ努力については、根知地区に負けない地域愛と活動に頭が下がりました。またこれだけの魅力的な自然や資源、そして活性化への努力があっても、人口減、過疎化の流れをとめられないという現実の厳しさを改めて感じました。
以下、メモです。

----------------------------------------------------------------
日 時:2015/04/11 (土)
会 場:妙高市 燕温泉 ホテル花文
時間:15:00-01:00
時間内訳:
・15:00-17:00(移動)
・17:00-17:30(情報交換)
・17:30-20:30(会合)
・20:30-23:00(懇親会)
・23:00-01:00(移動)

内容:
①獣害駆除、ジビエ活用、自然保護の視点による地域活性化についての会合
②燕温泉地区の地域づくり活動を中心とした意見交換会(懇親会)

--------------------------------------------------------------
□前半の会合(17:30-20:30)
出席者
中越防災メンバー、「新潟移住女子」メンバー、復興支援員さん
森のようちえん園長、妙高地域サポート人
糸魚川市集落支援員 近藤

復興支援員さんの話 概要
・川口の地域活性化の一つとしてジビエを活用した加工食品やレストランを模索している。「yamakawa_san」という団体を立ち上げた。
 →この団体はジビエを活用したイベント、産業おこしを目的としたもの。名前の由来は、山、川、太陽で山と川の暮らしに光を!というイメージで作ったもの。
・このグループを立ち上げたきっかけは、復興支援のイベントで川口のベテラン狩猟者の方から、シカやイノシシやウサギの燻製、煮込みや様々な料理が試食としてでて、その驚きのうまさから。また、糸魚川市出身で東京でジビエ料理をやっている株式会社ブーシェリー代表、神谷英生さんも川口のジビエの質をほめてくれた。これらをきっかけに団体を立ち上げた。

中越防災メンバさん
※「yamakawa_san」の話中心
・「yamakawa_san」は今年から積極的にイベント活動をしていきたい。復興支援の仕事と重なるところが多い。ジビエのイベントを昨年経験して、やはり実行部隊と参加者双方が喜べる魅力的なイベント、活動である必要を改めて感じた。昨年のジビエイベントはほんとうにその美味しさ、料理方法の斬新さに驚いた。こういう感動が地域づくりには必要だと思う。

--------------------------------------------------------------
□後半(20:30-23:00)は懇親会となった。
ここから、以下の地元燕温泉地区の方々4名から参加していただいた。
以下主な話

燕温泉全体
・現在地に温泉街ができて120年ほど。その始まりは伝説として弘法大師の発見とされる。
・現在は5軒の旅館と2軒の商店。30年前(バブル期)がピークで8軒の旅館、2軒の商店があった。
・燕温泉には山岳スキー場があった。運営はコクドで2005年に経営難で閉鎖。それからは一気に観光客がへった。
・今は夏のほうが冬よりも観光客数が多いくらい(スキー場があったときは冬のほうが圧倒的に多かった)
・(地元の方のお話しをお聞きすると)燕温泉は山岳スキーとの関連が非常に強いようだ。全国の大学のスキー部、山岳部が合宿所として燕温泉を利用(長期滞在)し、地元の方々はその大学の先生方からも多くの教育を受けて育ってきている。
 →そういう意味でもスキー場がなくなったことは大きな影響を与えているようだ。

以下、地元の皆さんからのお話し。
・これまで様々な生き残り策をやってきた。懇親会で出てきた絶品のワイン、ブドウジュースは二人手作り。山ブドウを栽培して作っている。商品化しようと相当がんばったけど上手くいかなかった(詳細省略)。そのため今は燕温泉の料理の食前酒に出す程度。
・温泉の温水を利用した山菜の栽培もやっている。ウドは絶品であった。
※その他、燕温泉地区の地域運営(水回りと地すべり、妙高山登山口の草刈り人足、登山道整備等々)が高齢化で年々難しくなっているお話しをじっくりお聞きできた。
・(若手の方)営業や広報を手掛けたい。旅館個別ではなく燕温泉全体で一致団結して生き残りのための策をうっていきたい。

その他全体
・今、雪を集めて、7月に雪のイベントをしようとしている。周りのスキー場などでは失敗(7月まで雪が残らない)しているが、なんとかやってみたい。
※本当にぎりぎりのところで頑張っている様子が痛いほど伝わる。

--------------------------------------------------------------
全体所見
・今回の会合は、特に後半の燕温泉の方々が参加してからのものが非常に印象にのこった。また貴重なお話しをお聞きでいた。
・燕温泉地区も典型的な中山間の過疎地域。糸魚川と大きく異なるのは農村ではなく純粋な温泉街であり、観光収入がほとんどを占めるところであること。そのなかで山ブドウや山菜などの栽培、商品開発を行っていることも注目できる。
・糸魚川と共通するのは、大変魅力的な自然環境をもっていること。燕温泉地区はその温泉自体も魅力であるが、妙高山の唯一の登山口でもある。そしてこのような魅力的で売込みできる資源があるにもかかわらずかなりの過疎化、衰退が起こっている。
・日本の中山間地域の復活は、今までの延長では無理だろう。今の日本の状況をしっかり認識した上での動き(人口減は数十年前からあった。その上今は経済的停滞・低下する方向が加わっている)とは別の視点でブレイクスルーを見つける必要がある。
 →個人的にはブレイクスルーは見つけている。それは昔からある手法であるがどこもほとんどやってこなかったこと。それは地元の一人ひとりに地元の情報を平等に流し続け共有する(テレビや全国紙の情報より地域の情報を皆が求めるような質が必要)ことと(必要条件)、その上で世代を超えて直接会って話す機会(できたら時間制限なしの)を月に一度以上設けること。これを3年続けた地域は大きな変化をとげるだろう(その変化を土壌として、その地域に必要な地域活動が自然発生的に生まれてくると考える)。

以上
--------------------------------------------------

2015年3月18日水曜日

横浜国立大学による根小屋調査の結果報告がありました。

昨年9月、「伝統文化を継承しつつ新しい時代を創る若者の育成は如何にして可能かを探る」ことを目的として、横浜国立大学の5名が根小屋を調査地として活動しました。

3月18日は、4名の学生が午後1時より市長に調査報告し、夜は根小屋公会堂にて地元の方々向けに報告会が行われました。

課題の解決策として
「若者による居場所づくり」
「空家を利用した『近居』のすすめ」
「伝統継承による新しい生活文化創造『ミニ・根知』」
の3つが提案されました。
横浜国立大学さんからの報告のあとは、
参加者みんなで3つのグループに分かれ、活発な意見交換がなされました。
グループごとに、どんな意見が出ていたか、発表がありました。
それぞれの発表の中には、根小屋区だけでなく、根知地区全体、また全国の中山間地に共通する課題と対策についての意見が見受けられました。
同時に、根知、根小屋の特徴的なキラリと光る提案(根知駅を拠点にみんなで集う。フォッサマグナパークをデートスポットに!青年会の復活!等々)もあり、とても充実した会となりました。
今後も横浜国立大学さんは提案の実現に向けて活動を続けられるそうです。
※報告資料は根知地区公民館にもあります。

2014年12月5日金曜日

ご参考:研修報告 イナカレッジ(藻谷さん講演会)に参加しました。

2014年12月5日(金)

集落みまもり隊(集落支援員) 近藤(根知地区担当)が、長岡市で開かれた
「にいがた移住シンポジウム」に参加しました。
その時の内容をご報告いたします。皆様の参考になれば幸いです。
以下、メモです。

----------------------------------------------------------------
日 時:12月5日(金)14:00~17:00
会 場:アオーレ長岡交流ホールBC

第一部 「里山資本主義から若者移住を考える」14:05~15:35
講師:藻谷 浩介(日本総合研究所調査部主席研究員)

【概要】
■統計からみた人口動態と新潟
・全国的に子供、65歳未満人口割合は減少し、65歳以上高齢者の人口割合は増加する。
・東京、中国(中華人民共和国)は75歳人口割合が急増する。
・新潟県は明治から人口横ばい(明治4年の初の国勢調査では最も人口が多い都道府県であった)。
 →食料自給率は100%、水自給率も100%(主に首都圏に供給もしている)、エネルギー自給率もやれば100%いけるはず
 →そんな新潟県は本来は移民が殺到してもいい最高の場所であるが、島国でもあり、そうなっていない。

■他地域参考
・秋田県大潟村。全員農業で食べていけている。そういうところは人口減らない。若者、高齢者の人口割合も変わらない。

■日本の国際収支赤字部分からみる弱いところ
・ガソリン。1960年代は安かった。今はそのときの3倍。これはシャブ中毒と一緒。
 →石油メジャーの戦略か?
 →油代がかかりすぎて、若い世代のための雇用が生まれない。
 →60年代当時は輸入額5兆円。今は30兆円。円安の影響もありこうなっている。
・日本の世界各国との国際収支。赤字なのは中東、オーストラリアなどのエネルギー関係とフランス、イタリア、スイスなどの農業国。
 →食糧関係に弱い。ワイン、チーズ、パスタ、オリーブオイル等々

■ではこれからどうすればいいか?
・とにかくお金の流れ。地域外にでていくお金を減らせばいい。
 →地域活性といって直売所が言われるが、おじいちゃん、おばあちゃんがやっていても地域活性にならない。実は直売所に参加している高齢者はお金に困っていない人が多い。そして稼いだら貯金して、亡くなったら東京の子供達に送られる。
※このことはプレゼン資料1枚に見事に整理されている。添付する。
■その他
・男が集まって「子供が増えなければ」と議論しても不毛。女性たち中心で議論しなくては。

【所見】
・予想通りのとても良い講演会だった。実際の人口データを基にしたほぼ確実な予想と経済的な実態を提示して、今後の処方箋を提案している。
・個人的には「地域外にお金が出ていかないようにする」「地域外からお金を稼ぐ」の2つが地域づくりに必要だと考えていたが、その方法や根拠、「エネルギー」「食糧」がそのキーとなることなど、大変参考になった。

第二部 藻谷浩介×移住女子トークセッション 15:50~16:55
「若者が移住しやすい・したくなる地域づくりを考える」
◆スピーカー:
・藻谷 浩介
・坂下 可奈子(移住女子/Iターン)
・渡辺 紗綾子(イナカレッジインターン生/Iターン)
・栗原 里奈(移住女子/Iターン)
◆進行:
・金子 知也(イナカレッジ事務局/Iターン)

【気になった発言や内容】
・移住は出入り自由でいいはず。東京ではそう。田舎でもそれでいいはず。自由な出入りする人を沢山増やして、そのうちの何人かがのこればいい、ということでいい。
・今は、田舎へは、ツアーで、ボランティアで、インターンで、と様々なきっかけで入ってこられる。
・3人の移住女子ともに、受け入れ側に有力者で世話好きな人の存在が大きい。
・3人とも都会での生活経験がある。
・イナカレッジインターン生である人に、なぜ地域おこし協力隊ではなかったのか?との質問に「地域おこし協力隊」は担当地域に縛られそうで、行政管轄で堅苦しそうでやめた、という感想。地域おこし協力隊へのイメージとして気になった。

【所見】
・3人の移住女子の価値観「都会は住むところではない。自然の中で土、畑、農的生活を求めた」は、私が都市部から地方への移住を促すために必要とする価値観そのものだった。おそらく若者世代全体のうち、このような価値観をもち実行しようとする割合は1,2割(考えている人だけなら5割近いかなと思うが)。その1、2割の世代に糸魚川に来てもらうメッセージを届け、実際に来てもらい、体験してもらうにはどうしたらいいか。受入側の地元の役割りがいかに大きいか。痛感した。
・予想以上に移住女子3名が元気でタフで逞しい。世代が違うなとつくづく感じた。そして、今のこの世代の逞しさなら、自分が思う以上にこの世代の若者たちが世の中を変えていくのかもしれないと元気がでた。

【全体所見】
・一言でいうと元気が出る研修だった。よかった。
・研修の最後の藻谷さんの言葉「男性のみなさん、女性が輝く新潟をつくりましょう!」にその通りだと感じた。もしかしたらそれに尽きるのかもしれないと思った。

以上