2016年2月17日水曜日

ご参考:信越県境地域づくり交流会2016

平成28年2月16日(火)-17日(水)の二日間にわたり、
上越市にて「信越県境地域づくり交流会」が開かれました。
その内容をご紹介します(長いです…)。

信越。新潟県、長野県という隣接し、少子高齢化・豪雪地といった共通の地域課題を持つ2県を対象に、各市町村、各地の取り組み事例を紹介しあい、情報共有をしていこうという交流会です。
「すごい人たちがいるなぁ」というのが一番の印象であり、これからの地域運営についての多くのヒント、元気をいただきました。また、この交流会でもほとんど触れられなかった課題の本質も再確認しました。

■2月16日(火) 13:30-17:30 トークセッション ユートピアくびき希望館
10分ほどホールで開会式を行った後、
テーマに沿ったトークセッション(4,5人の活動されている方々による話し合い)。
(1) 地域資源の発掘と魅力発信 
(2) グリーンツーリズムのこれまでとこれから
(3) 田舎ならではの魅力的なライフスタイルの実践
(4) 観光分野における新たな組織経営への挑戦
があり、(1)と(3)に参加しました。
各発表者のお話しで印象に残ったお話しを残します。

(1) 地域資源の発掘と魅力発信

新雄太さん(信州大学地 域戦略センター、長野市)
・ソルガムきび(コウリャン)の可能性。栄養価高く育てやすくバイオエネルギーにも使える。スーパーフード。この数年後に脚光をあびるのではないか。




上野通音さん(高回世界 館、上越市)
・観光もいいけど、一番はコミュニティ。
・映画館はレンタル屋さんやインターネットのおかげで非常に厳しいが、映画館はライブや講演会、その他なんでもありの器になりえる。



樋口道子さん(大地の芸術祭こヘぴ隊、十日町市)
・大地の芸術祭こへび隊代表。地元の神様でありアートの神様でもある「へび」からつけた名前。
・当時の平山知事が合併をアートで表現しようとして県内で大反対があったが、十日町で実現。
・大地の芸術祭では昨年は70日間無休。700円/hだが、実質ほぼボランティア。

フジノケンさん(株式 会社 4CYCLE、津南町)
・広告は対象の良しあしに関係なく良い印象を持たせる。それに疑問をもった。家族で津南に引っ越した。
・津南は日本を代表する豪雪地帯。雪国文化の深堀をしているなかで、8000年前から津南は豪雪地帯であり、その中で5000年前には縄文土器がでている(生活があった)。※雪を避ける生活は大昔からのものではない。
・津南の地元の声としては、移住してこられる人はだれでもいいのではなく「雪国のよさをわかっている人」に来てほしい。

牧野公ーさん(映像ディレクタ 一、飯山市)
・スノーボード全日本メンバーからプログラマー就職、現在は映像作成が主な仕事。
・地域、自然のよさをスポーツをベースにした映像で発信する。
・インターネットに流すなら絶対に「英語」(文字・音声)。公開するとすぐ世界から問い合わせくる。
・媒体はvimeoがおすすめ。クオリティ高い。ユーチューブでは反応が少ない。

(3) 田舎ならではの魅力的なライフスタイルの実践

田村香さん(ナナシのマルシェ、南魚沼市)
・東京生活息苦しくなった。田舎にきたがしばらくすると同じように息苦しくなった。自分で仕事を作ろう、持続可能な生活へ。
・お金に支配されない生活にシフトしたい。露店市「ナナシのマルシェ」代表、移動販売「ケロケロ」経営。鉄道を利用(つながっている、いろんなこと出来る)した「パン列車」
※とっても共感する点が多い方であった。

多田朋孔さん (NPO十日町市地域おこし実行委員会、十日町市)
・地域づくりは、行政がやっても効果ない。地元の人がそう思わないと。
・外から来やすくするためには、地元の人が閉鎖的でないこと。自分がはいった集落は6世帯まで減ってせっぱつまっていて入りやすかった。



村越洋ーさん(村シェフ・妙 高市議会議員、妙高市)
・地域が好き、良さに気付くこと・・・やっぱり「食」。自分が食べるものは自分で育てる。これがものすごく大事だと思う。




小林輝紀さん(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム、飯山市)
・ジャパンナショナルチームスタッフ、監督でもある。
・ずっと農協職員だった。
・田舎は田舎のままでいい。地域づくりという言葉が大嫌い。地域は理解して生活するだけ。
・子供の頃は大嫌いだったのに、これほど飯山が好きになったのは一度外にでたから。「子供たちも外に出て沢山見てこい」と。
※とにかく鉄人。驚異的な活動内容。

池田史子さん(山ノ 家、十日町市)
・東京と新潟をちょうど50%ずつ生活している。
・十日町は移住者が入りやすい。それは若井さん(貸民家解説。大地の芸術祭運営NPT代表)がいるから。若井さんが地元のことも移住者の気持ちを理解して通訳者になってくれている。
・アート系の移住者は友人をよぶ。友人が友人をよんでくる(人がどんどん集まってくる)。
■2月17日(水) 9:00-11:15 ディスカッション うみてらす名立
■全体を通して所感
本当に過疎化で困っている、行事の維持、区長役員選出も年々厳しくなっている地域が沢山あります。そのような地域(主に中山間地と言われる地)で、日々誠実に生活を続ける、地域運営の表舞台(区長さんや振興協議会メンバー)ではない「サイレントマジョリティー(表に立たない大多数の人々)」層の方々と直接お話しする機会が多いです。そういう本当に地域にとって必要な、この方々が地域を本当に動かしている、そういう大多数の方々と、今回の交流会でパネラーとなった方々の活動内容が、直接しっかりとつながらない、結びつかないなぁという印象が残りました。
今回のパネラーの方々は、強い想いで行動されており、素晴らしいです。それらの活動内容、エネルギーと日頃集落支援員として活動している地域や、自分が住むそれ以上に過疎化している地域のと疲弊した多くの方々がいる状況の間のギャップをどうしても感じてしまいます。
本当に地域づくりが効果的になり、今の課題が解決するためには、世の中の「サイレントマジョリティー(表に立たない大多数の人々)」の心に届く「何か」が必要で、もしそこから動きが生まれたら、自然に今現在の地域の課題は解決していく、変わっていくのだと思いました。今回の交流会で出会った活発な活動の本質と、本当に苦労している中山間地の人々の心が繋がる様な、そんな活動をしていきたいと強く感じました。

以上です
記事:集落支援員(近藤)

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