気持の良い晴天に恵まれた9月12日(土)
根知地区 根小屋にて十二社秋季大祭 奉納相撲が行われました。
※本投稿ではこの奉納相撲の様子をご紹介します!
昨日準備した提灯「十・二・社・祭・礼・奉・納・相・撲」が出迎えてくれます。今日は12時より神事、午後1時30分より奉納相撲が行われます。
※午後6時すぎより直会、午後8時ごろから盆踊りが予定されています。
本祭の始まりを待つ会場。静かで神聖な雰囲気が漂っています。
12時より十二社の祠の近くに設置された祭殿で神事がはじまりました。
宮司による祝詞、参列された来賓の方々による玉串法典、区長からの挨拶と続きます。
拝殿のない祠が外に出ている独特の雰囲気。
いくつもの大木が豊かな表情でそびえています。
※外で行われるこの根小屋の十二社秋季大祭の神事の雰囲気、他にないですね。
お神酒の時に参列者に配られた器。とてもきれいです。塩と一緒に飲み干します。
これはお供えしていたものだそうです(もち米)。そのまま食べられます(自然の甘み)。
12時45分
神事も終わって、くつろぐみなさん。
しばらくこのオープンな境内にて歓談します。
会場は奉納相撲を始まるのを待つばかり。静けさと小さなザワザワ感が共存しています。
毎年大人気の金魚とスーパーボールすくい。そして綿あめ。無料ですよ。準備完了!昨年も子供相撲で名解説をされていた清澤さん。今年もよろしくお願いします!
境内入口には寄付者の一覧が貼られています。多くの方々がこの祭りを支えています。
午後1時ごろ
廻しを付ける廣傳寺さん前では出番を待つ力士たちが静かに過ごしています。
この時点でも飛び入り大歓迎!その場で声をかけられて廻しを付けに行く人もいます(^^)
※廻しを付けた瞬間から、ここは別世界。阿波踊りでいえば「踊る阿呆に見る阿呆」の踊る方へ。
※やっぱり祭は参加しなくっちゃね!(私は今年は取材に専念しなくてはいけませんので・・・)
能生中学校、海洋高校の相撲部の生徒たちが土俵に入り挨拶、準備体操をはじめました。
静けさよりザワザワ感が優勢となってきて、場の雰囲気が高まっていきます。
こうなると、いやでも観客側も盛り上がっていきます。
もうお酒が結構入っているような雰囲気ですね。
ドキドキしてきました。
ちょっとクールダウン。再度境内の外に出てみましょう。
地元の方々がゆっくりと歩いて十二社のほうへ向かっています。
※この雰囲気がいいですね。特別な日なんだけど生活に根ざした身近さもあって、160年続くと言われるこのお祭りの伝統を感じます。
ひとつだけ出店があります。今年で連続49年目というおもちゃ屋さん。
※9月1日の日吉社秋季大祭では山寺の観音堂でもいらっしゃいました。
話しをおききすると「昔、買いに来ていた子供達が今では親やじーじ・ばーばになっているんだよ」とのこと。お祭りに来られる地元の方々と懐かしい挨拶、おしゃべりの姿がありました。
こちらは廻しを付ける更衣室。今年も気持のいい風が吹き、外からチラチラ見えています。
※熱戦がはじまるのを待っているような雰囲気です。
トイレ(右)も整備されています。
午後13時20分 そろそろ奉納相撲の会場に戻ります。
ふと「あれ、たぶんモモンガの巣じゃないかなぁ」と地元の方が声をかけて下さいました。
あれです。十二社の祠の近くにあります。
さて、地元の力士も土俵に揃いました。
昨日も土俵の整備に余念のなかった菊岡さん。今日は行司として登場です(昨年も名行司として奉納相撲を支えられました)
西方力士からの入場です。行司は蹲踞をしていますね。
※偶数日は西方からの入場とのことです。
続いて東方力士の土俵入りです。
はじまりは初っ切り
※名前が呼ばれる前に、両力士とも、巨大な徳利でお酒をいただいていましたよ
そして、この晴天の最高に気持ち良い空の下、
取組みがはじまりました。
力士が呼び出し(めっちゃいい声です!!)に名前を呼ばれます。呼ばれた力士は土俵に上がり、軽くおじぎ。塩、蹲踞、四股、蹲踞、そして立ち合い。
※すみません・・・まだこのあたりの作法が正確に説明できない。力水をするときとしない時がありましたね。
あれ?これまで桟敷で来賓の方のお世話などされていたお祭りの役員さんが急きょ廻しを付けて参戦!
このように急にフラッと廻しを付けて参戦できる気軽さ、楽しさもこのお祭りならではです。
※個人的にはもっとこういうところを多くの人に知ってもらって、沢山の人に実際の相撲を体験してほしいです)。
さてさて、相手は相撲教室に通う小学生!
お次の一番は、一見はっきりと勝負がついたように見えましたが・・・物入りがつきました。
負けた、と思っていた力士の方が勝ちとなりました。微妙に足が出ていたようです。
審判の目は常に光っています(^_^;)
続いて能生中学校、海洋高校の生徒による3人抜き!
※3人抜き、5人抜きのときは立ち合いの作法が特になく、勝負がついたら、すぐに次の力士は向かって行ってよいそうです。
一人目の3人抜きを果たした生徒には30キロのお米!
3人抜きには我こそは!という中学生、高校生が競うように参戦していました(^^)
3人抜き、5人抜きと続きます。
今年は一般(地元力士方)と中高校生を交互で別々に取り組むことにしたため、
一般の皆さんの取組み数が格段に増えました(^_^;) 頑張れ~
14時30分ごろ 中入りとなりました。
これから子供相撲が始まります。
根知小学校の児童(25名ほど参加)や根知の保育園の幼児、他地区の相撲教室に通っている小学生が参加します。
名勝負をみせてくれた一般、中高校生は中入りの間、休憩。
この時ふるまわれるおにぎりとトン汁は本当においしいんです。(昨年のうまさが思い出されます)
旗がたなびく中、子供相撲の力士たちが入場しました。
がんばってください!
まずは保育園の幼児同士の取組みから始まります。
さすが根知の子供達。様になっています。
勝った後の蹲踞(そんきょ)、これが様になっていて、めっちゃかっこいいんですよ~
東西両側からの声援。「○○ちゃん、いけー!たおせー!負けるな」。
男子女子関係なくたくましい。
小学校高学年、5,6年生の勝負はさすが!大変見ごたえがあります。
みんな毎年経験しているからでしょうか。
見ごたえのある好勝負に観客も釘づけです。う~ん、小学生に見えない力強さ。
根知小学校6年生同士の取組み。
昨年、今年といくつかの場面で活躍をみていますが、今日のこの相撲はまた一味違います。
※これほど頼もしい相撲をとれるなんて、本当にすごいです。やるなぁ~
進行役の司会のみなさんも熱がはいります。
今年も熱い戦いが繰り広げられました。
3人抜きではなかなか抜けない。女子も負けていない(それどころか強かったね)
※これらの勝負をみながら、子供の教育上も相撲って非常に効果的なのではないかと強く感じました。非常にシンプルで奥が深く、少しやればだれでも自分の力を出し切れる。そういう武道。
16時 子供相撲が終わりました。
※繰り返しになりますが、これほど見事な相撲をとれるとは・・・感動します。
雲が増えて、日光も和らいで、ときどき風が吹き、とても気持ちがいい中で相撲が続きます。
さて、続いては長寿祝いの還暦相撲(土俵入り)です!
赤い廻しが突如現れました(タオルで隠していたなぁ)
地元の還暦の方の登場に会場が盛り上がります。
動画で撮っておけばよかった・・・
見ごたえある、非常に力の入る一番でした。
見事勝ち!
本気の戦い。還暦相撲といえども主役も相手役も手を抜かない激しい勝負
終わった後も会場全体に余韻が残ります。
さて一般の部、中入り後の取組みが始まりました(
一般の部の勝負、一つひとつが激しい・・・前半とは一味違う厳しい音、声。
観客側の表情も変わってきます。(立ち合い、すごい音がしたぞ。おいおい、だいじょうぶか?わぁ激しい・・・。) 少し戸惑うくらいの激しい相撲が続きます。
中学生、高校生の部も激しいあたりが続きます。(去年も中入り後ってこういう感じだったっけ)
はじめのあたり、ドシンッという大きな音が響きを伴って聞こえてきます。すごい・・・
いよいよ今年の奉納相撲も後半戦。
東西の三役が登場します。
この3つのあなは日本ミツバチの巣。
ポタポタとはちみつが垂れてくることもあるそうです。
小結の勝負がつきました。弓取りです。決まっていますね!
大関の勝負。ここから海洋高校の相撲部の生徒が取り組みます。
小結の方が塩つぼに手を入れた時になんとハチにさされてしまいました。
大関の取組みの一方で、急いで毒抜きの道具で治療が行われます(迅速な対応です)
17時すぎいよいよ最後の大一番
横綱の勝負です。さすがに大迫力。弓取りも堂に入っています。
「それではみなさん!土俵に上がって下さい!」
横綱の取組みが終わると、行司を行っていた方、役員の方々があたりの皆さんを土俵に呼びます。
奉納相撲の健闘をたたえ、今後の益々の発展を祈っての三本締めがありました。
そのあと、能生中学校、海洋高校の生徒は桟敷に向かって(十二社の祠に向かって)挨拶。
※青っぽい廻しは中学生ですよ。高校生だとてっきり思っていた子も中学生でした・・・
すぐに片づけが始まります。
土俵などの大掛かりなものは明日朝9時から片づけです。
※この土俵まわりで、今夜、盆踊りが行われます。
今年も金魚は子供達に大人気でした。
ケンさんいわく「今年はポイが足りずにすぐに終わってしまったんだよ~」反省会でチェックですね
片付けの傍ら、何人かの来賓の方々や根小屋区長さんら数名が熱心に話し込んでいます。
この石柱(幟を固定する柱)です。
「紀元二千五百○十年二月」と刻まれています(○は読み取れない)。
※紀元・・・これは「皇紀」のことで、明治政府が定めた日本独自の紀元のことであり、紀元2600年が西暦1940年に対応するとのことです。「紀元二千五百○十年二月」は何十年なのかによりますが、明治時代でしょうか。根小屋の歴史の記録として残る貴重な物証です。
晴天にも恵まれ、土曜日の開催となり、昨年以上の大賑わいの奉納相撲でした。
昨年も感じた事ですが、本当に見事なお祭りです。これだけ身近で見ごたえのある奉納相撲、なかなかない。とても貴重で素晴らしいお祭りです。関係者の皆様、ありがとうございます。お疲れ様でした。
さて、今日はこれから力士の方々は塩の道温泉に向かいます(一般のお客さんが毎年大いに驚かれるそうです。そうだろうなぁ・・・(^_^;))
18時すぎからは根小屋公会堂にて直会。その後は盆踊りが行われます。
※このほかの様子はこちらからもどうぞ
→
平成26年 十二社秋季大祭(根小屋)の準備と前夜祭
平成26年 十二社秋季大祭(根小屋)の本祭 神事と奉納相撲
記事:集落支援員(近藤)
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