2015年9月1日火曜日

平成27年 日吉神社秋季大祭 プロローグ 「和泉の大幡」

今年も9月1日がやってきました。
いよいよ日吉神社秋季大祭(山寺)、根知山寺の延年(おててこ舞)の本祭の日です。
※根知山寺の延年についての詳細は以下のホームページをご参照ください
→おててこ舞(根知山寺の延年)
→NST(ダイドードリンコ:日本の祭)根知山寺の延年~おててこ舞~
→根知山寺の延年

こちらのページでは、「和泉の大幡が山寺に到着しないと祭は始まらない」と言われる
大幡の様子を紹介します(長編です)。
→日吉神社での稚児行列、奉納舞楽についてはこちら

10時ごろ
※同時刻、山寺の日吉神社では神事が行われ、別所集落、大神堂集落でも行列の先頭をいく金棒や鳥面の準備がはじまります。
→昨年の様子はこちらから

さて和泉公会堂はにわかに活気づきます。
大幡の準備、鳥面の装備や準備、露払いの竹、等々がはじまります。
雨が続き、公会堂の中で乾されている大幡
まずは公会堂の中にしまってある竹の棒を出して、和泉の大幡に通していきます。
一年に一回のこと、ここどうするんだったっけ、などの声も聞こえながらも(^_^;)
ベテランと若手が一緒に、順調に進んでいきます。
露払いの竹。
準備していた竹は枝振りからみて「ちょっと重いか・・・」ということになりました。
(これも長年の経験からのことですね。)
歩いて1分。和泉集落内の竹林から手ごろな一本を選んで今年の露払い用の竹が出来上がりました。
※予定外のことも予定通りのようなスムーズな流れ。長年の地元の方々の伝統のすごさがさりげなく現れているように感じました。
和泉公会堂の中では鳥面を担当する若者二人が準備中です。
集落の長老のお一人が付いています。
すぐ隣の机では紙の準備中。
露払いの竹や鳥面の刀のツカ、手の指に結ぶ紙を作っています。
ほぼ出発の準備ができたところで、お神酒をいただきます。
草鞋の締め具合の調整。この草鞋のつけ方もなかなか難しい…
面を付けてみます(実際につけるのは山寺の金蔵院から出発するときから)。
※以前、根知地区公民館主催の歴史講座で「和泉の大幡」が扱われたとき「鳥面は昔は縁起物として喜んでつけられたけれど、重くて視界も悪くて(鼻の孔からのぞくしかない)、しっかり締めないといけないので頭がとっても痛かったりする、とのことで、今はお願いしてつけてもらうんだ」と地元の長老が冗談まじりにおっしゃっていたことが思い出されます。
草鞋OKです!
11時少し前。
出発のほら貝が響きます。低い音のあと高い音(高い音は難しいのです)
集落の女性方も大幡の出発を見送るために待機中です。
あとは区長さんが山寺の日吉神社の神事から帰ってくるのを待つばかり。
おそらく山寺のほうではあわただしく稚児行列の準備がなされているのではないでしょうか・・・こちらはのどかでゆったりとした時間が流れています。
※数百年前の今日はどんな感じだったのでしょうか。タイムマシンでのぞいてみたい。
11時5分 勢揃い!
出発前に集合写真を撮ります。みなさんいいお顔です(^^)
出発!ほら貝が響きます(ほら貝担当は今年がデビュー。ウォッチさせてください。)
今年も集落の女性のみなさんは遠くになるまで見送っておられました。気をつけて行ってきます!
和泉公会堂から山寺までの行程、ほら貝を鳴らして、通ることをつたえていきます。
途中所々で下の写真のように立ち寄ります。
出発して10分。
小田島建設さんの前で2度目の立ち寄り。
ここでお酒がふるまわれます。小田島建設さんありがとうございます。
はじまりました、和泉の大幡にはお酒が欠かせません(^_^;)
エンジン全開(歩くスピードは変わりませんが、賑やかさはどんどん増します)
行列を歩く長老が一言「あのかぶさっている雲が気になるなぁ」
雨飾山がすっぽりとかぶっています。
今年はほら貝担当めっちゃパワーがあります。
どんどん上手になっていきます。低く響く音色が地域に広がります。
順調に根知地区公民館や加藤時計店さんに到着。
根知地区公民館でもお酒がふるまわれました。ありがとうございます。
大幡、離れてみるとその大きさが際立ちますね。
時々流れる風になびきながら、山寺に進んでいます。
※このあたりから風が強くなってきました。
根知谷を囲む山々ははっきり見え、その山をバックに大幡の行列が進む様子はとても絵になります。ほら貝は今年は本当によくなっています(ずっと吹いておられます)。だから途中で…
11時40分 去年も休んだ上町屋と山口の間の倉庫前で小休止。
ここで和泉集落のほら貝の第一人者の方が吹かれます。さすがの音色・・・
みんながお酒を飲んでいる中で長老の方は草鞋のチェック。「調子はエエか?」
出発!駒ヶ岳とほら貝の絵
戸倉山と大幡の絵
12時ちょっと前。シーサイドバレースキー場に到着です。ここまでで約1時間。
※ここが途中に立ち寄る最後の場所になります。
到着のほら貝は昨年のほら貝担当の方です!
歩荷茶屋の前にて。根知小学校の先生方がいらっしゃったので一緒に集合写真です(^_^)
※根知小学校の児童たちも、これから親善陸上大会、文化祭、合唱発表と活躍が期待されます。先生、よろしくお願いします!
ここまで来れば、あとは山寺まであと少し。
ほら貝の音が響き渡る中、山口集落を大幡が通っていきます。
12時20分ごろ
山寺橋に到着しました。もうゴールはすぐそこです。
おててこ会館の稚児行列のみなさん、化粧や飾り付けも終え、大幡を今か今かとまっておられたのでしょうか。お待たせしました。
12時20分
和泉の大幡、山寺の金蔵院に颯爽と到着しました!(^^)
今年も無事到着です。
これで根知山寺の延年、本祭が始まります。
和泉のみなさん、お疲れ様でした。
金蔵院にてお酒一升が用意されていました。これを飲み干さなければ次に行けません。
(結構あっという間になくなりました)
はっぴで隠れていますが、みなさん黄緑色のシャツを中に着ていますね。
これが巷(一部かな)で有名な和泉集落のオリジナルTシャツ!いいですね~。
さて、和泉の大幡が山寺に到着しました。
いよいよ稚児行列、奉納舞楽が始まります!

※この後の様子はこちらからもどうぞ

記事:集落支援員(近藤)

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