オーストリアのスキー講師、ヨハン・グシュトラインさんが根知小学校を訪問されました。
シーサイドバレースキー場のオーストリアスキー教室の校長である伊藤高之さんによる「本場オーストリアのスキーを見てもらいたい、スキーを違う角度から見てほしい」という熱い想いからの声掛けで実現したとのことです。
根知小学校への訪問は、一昨年から3回目となります。
根知小学校の児童たちと楽しい時間をすごされました。児童たちにとっても貴重な体験となったようです。
※ヨハンさんにお聞きしたことは、本投稿の後半にまとめておきます(オーストリアのスキー状況など)。
以下、本日の様子をご紹介します。
ヨハンさんは午前中、糸魚川中学校1年生との交流を行い、
11時過ぎに根知小学校に来られました。
4限に3,4年生とバスケットボール。
お昼ご飯も全校生徒と一緒に食べ、お昼休みも一緒に体育館で遊びました。
昼休みが終わって掃除の時間。
校長室で校長先生とのお話し、糸魚川タイムスさんの質問に笑顔で答えていただきました。
※通訳は浦部さん。とても元気でわかりやすい通訳をしていただき、場も明るかったです。
トントン、ドアがノックされて、3,4時間目に一緒にバスケットをした3,4年生が大挙して入ってきました。手には桜の枝。なんと、もう桜の花が咲いています。きれい。
ヨハンさんに見せたくて持ってきたようです。ヨハンさん、びっくりしながらも喜んでいました(^^)
そのあとすぐに、今後は1年生がトントン。
5限目の授業。「準備できました。きてください。」
体育館に移動します。
まずは質問コーナー。スキーの事でも、何でも聞いてみましょう。
Q:好きな色はなんですか? A:紫です 即座に「私と同じ!」と1年生の女の子(^^)、いいですね。
Q:バックカントリーに行ったことはありますか? A:沢山いったよ。 ※1年生の男の子の質問。
Q:好きな花は? A:エーデルワイスです
Q:好きな動物は? A:ワシとマウンテンゴート(カモシカに似ている)かな
Q:(先生から)「子供達はスキーが大好きです。もっと上手になるためにはどうすればいいですか?」
A:「一番大事なのは、スキーを楽しむこと。そして沢山雪の上に立つこと。たくさん滑る事。」 (あ~そうなんだなぁ・・・)
続いて、みんなの縄跳びの腕をみてもらいます。
ヨハンさんの前で一分間飛び続けます。1分後のブザーが鳴ると、みんな倒れこむ(^_^;)
一方、隣では6年生が…卒業式に向けた練習です。(もう卒業なんですね…)
では始め!…鬼はずーっとヨハンさん狙いだ(^_^;)
最後は大縄跳び。
ヨハンさん、最初の1,2回は戸惑いながらのジャンプでしたが、そのあとはスムーズ。
さすがですね~。3分間でどれだけ飛べるかもヨハンさんを入れてみんなで挑戦しました。
(通訳の方が「大縄跳びよりスキーのほうが簡単だよ…」とヨハンさんが言っていたと教えてくれました(^_^;))
あっという間に5時間目の終わりの時間がきてしまいました。
ヨハンさんから「1分間飛び続けるのは大変。みんなすごくがんばっていた。みんなと一緒楽しかった。体を動かすのはスキーにもとってもいいです」
沢山笑って、沢山動いて、素敵な経験になりましたね。ヨハンさん、ありがとうございました。
続いて6限目。
先ほどのように校長室にて糸魚川タイムスさんの取材を受けるヨハンさん。
しばらくすると「もうそろそろ授業いいですか~」の声。教室に向かいます。
「ワタシのナマエはヨハンです」と日本語で自己紹介したヨハンさん。
質問コーナーが始まります。
Q:好きな食べ物は?
A:すしです。新鮮なものがうれしい。土曜日に東京についてすぐに回転ずしにいった。オーストリアでは魚の種類が少ないし、新鮮な食べ方もあまりない。マスが多いです。
Q:スキーをはじめたのはいつごろですか?
A:2歳半のときです。(小さい時のエピソードとして)4歳の時に両親とスキーに行った時、もうスキーをやりたくない、楽しくない!とリフトに乗った後すぐに、もう滑らずにスキーを脱いだこともある。
(何があったんでしょう…オーストリアで5人しかいないデモンストレーター国家資格を持つヨハンさんもそういう時があったんですね)
Q:ひざを痛めてからへっぴり腰。どうすれば上手になりますか?
A:もっと前に。スキーブーツのフロント部分にもっとグッと押す感じで。そしておしりを前に。
(なんだかようやくスキーっぽくなってきたぞ…)
Q:エッジ立てるときに足が開くのですが…
A:エッジをかけるときに、外側により体重をかけるといいです。
(おっ、ヨハンさん、さすがわかりやすいなぁ。せっかくのチャンス。もっとスキーの質問をしてみよう。)
※ここで質問が途切れる。「スキー以外でもいいので、なにか質問ないかな」と先生。
Q:好きな人はいますか?
A:…(当然とまどった感じのヨハンさん)。Yes.
Q:どこに住んでいますか?
A:ホームタウン(オーストリアのサンクタントン)
Q:名前は?
A:○○○○○(お答えいただきました) (ヨハンさん、嫌なら答えなくてもいいんですよ…)
Q:告白しましたか?
A:Not yet.(まだだよ) 本気の表情、本気の答え。
(すかさず)「早く言わないと絶対後悔しますよ」(小学校5年生。どんな人生経験したのか(^_^;))
…ヨハンさん、ありがとうございました。ヨハンさんの誠実な人柄がわかります。
※そしてこういう質問がでてくるのも根知小学校のすごいところだと思う。
続いて、ヨハンさんからのプレゼント。※そしてこういう質問がでてくるのも根知小学校のすごいところだと思う。
先日の大会で一人ひとりを撮った写真をもとに、
ヨハンさんが全員にアドバイスをしてくれました。すごい!
続いてナンバーセブン(?)というゲーム。
そのあとは体育館に移動してボールを使ったゲームをしました。
「ポイズンゲーム」というもの。
やっぱり6時間目もあっという間。
せっかくの機会なので、帰りのスクールバスのも一緒に乗ってくれることになりました。
体育館からの帰り際「ヨハンさんサインください!」という声をきっかけに、
ランドセルの背部分にサインを書いてもらえることになりました!うーん、すごい。
一人の声がひろがって、あれと思う間に長蛇の列に(^^)
いい思い出がまた一つ増えました。
16時。ヨハンさんも乗ったバスが出発しました。再開を願いつつ。
一番印象に残ったのは、スキーを上手になるために一番大事なことが「スキーを楽しむこと」というお話しでした。
根知小学校の児童たちに素敵な宝物がまた一つできましたのではないでしょうか。
日本、世界で活躍する方々との交流、なによりの経験ですね。
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※ご参考:ヨハンさんにお聞きしたこと(糸魚川タイムスさんの質問も含む)
■これまでの根知交流など
・根知小学校のオーストリアスキー学校(SIA)の校長、伊藤高之さん(山寺)の誘いで毎年日本へ。
→日本に本場オーストリアのスキーを見てもらいたい、スキーを違う角度から見てほしいという熱い想いから。
・オーストリアで5人しか存在しない、デモンストレーター国家資格取得者。
・根知小学校は3年前から。一昨年が一回目。昨年はオーストリアの仕事の関係で短時間の来校(全校朝会での挨拶)となった。今年は3回目。
・2/28(土)に日本(東京)着、その後志賀高原(一之瀬スキー場)ですごして、昨日根知に到着。
・今日3/3は午前中、先ずは糸魚川中学校1年生全員とスキーの楽しさを伝える交流をして、11時すぎに根知にきた。
・糸中では、オーストリアでは校歌がないということで、1年生から校歌を歌ってもらったとのこと。
・明日から3日間、シーサイドバレースキー場に滞在、大人のインストラクター向けの講習を開く。
■オーストリアのこと
・オーストリアは、山に住む子供達は無料でスキーを教えてもらえる券や無料でリフトに乗れるようになっている。
・国全体でスキーを応援している。国がリフト会社に働きかけたりしている。
・オーストリアでは、どこに住んでいても車で1時間でスキー場に行ける。
■糸魚川タイムス記者の質問に対して
・来年以降もチャンスがあれば根知に来たい。
・日本には通算5回来ている。2010年に初めて来た。
・デモンストレーターになったのは20歳のとき。
・出身はオーストリアの「サンクタントン」。オーストリアのスキー発祥の地、人口2,000人、スイス隣接。
・「アルペンスキーの父」と言われるハンネス・シュナイダーがオーストリア初のスキー教室を開いた場所。
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以上です
記事:近藤(集落支援員)
Finally! Exactly what i was looking for... thank you
返信削除オーストリア通訳