2014年10月20日月曜日

皆さんにインタビュー 201410 (振興協議会ニュース2014年10月号より)

※以下、振興協議会ニュース2014年1025号の内容を掲載しています。

インタビュー
横川静実さん
(76歳 東中在住)
※10月20日 ご自宅にて。
ちゃんまいろの会は昨年、設立10周年を迎え、今年は施設の有効活用などの試みもはじまっています。今回は、初代代表でもいらっしゃる横川さんに、ちゃんまいろ活動当時のこと等についてお聞きしました。


------ コミュニティ活動と「ちゃんまいろ」について
 平成10年に38年間勤務した教員を退職後、5年間講師として子供達を教えていました。
コミュニティ活動は平成7年ごろからはじめて、根知の課題解決に向けて、根知の中の共通項は「農」という所から出来たのが根知の野菜、山菜の直売所「ちゃんまいろの会」です。 本会は3つの理念からなっていて、「地域活性化・振興」「自然保護」「社会貢献」です。活動方針は、近江商人の三方良し「売り手良し」「買い手良し」「世間良し」をもとにしています。活動資金がなくて本当に苦労しました。多くの方々にご協力いただきました。当初から会員増、営業日や商品増、施設有効活用をめざしがんばってきました。もがきながら、なんとか10年を超えるところまで来られました。
------ 子供の頃の事を教えてください
 昭和20年4月、下根知国民学校初等科(現在の小学校)に入学。根知川でカジカ、河原でグミ等が沢山とれました。傘の骨で「3本モリ」を作ったり…遊び道具は全て手作りでした(道具がなかった)。
 戦時中は敵を倒す訓練や根知出征兵士を見送っていました。「欲しがりません勝つまでは」と唱え続け
 当時の小学生はみんなよく働きました。田植え、稲刈り、豆の世話、畑うち。冬の越冬用の柴、薪の取り込み。味噌、豆腐、油(なたね)、麺、砂糖、醤油、今買っているものはみんな自分で作っていました。
------ 教育についての想いを
 私が子供達に口癖のようによく言った言葉に、「木陰の夏の風を受けて「涼しい」と感じ、湧水を飲んで、『うまい』と感じられるようになったら一人前だ。」
 教育で最も大切なのは、子供達の「やる気」を引き出すこと。これにつきます。それに本当に気づいたのは退職する間際だったけどね…
 私はずっと水泳を教えてきましたが、人間の一生と同じで、徹底して土台となる基礎基本の繰り返しをすることです。その中で楽しむ要素を加えて楽しむことが大切です。そうすれば子供は勝手に上手になります。
------ 根知地区について
 根知は何百年も前からの歩荷、近年は大規模工事(土方)で日銭が稼げました。何かを作って、それを売るという経験が少ない地域で、作ったものや所有物でお金を得ることを良しとしない、謙虚で、お金儲けが下手なのでは、と思います(例えば「しろ池の森」)。ここをなんとか変えていけば、チャンスが見えてくるのではないでしょうか。(以上)
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紙面の都合で大幅にインタビュー内容を削減しています。インターネット上で記事全体とPDF版(紙に印刷できるもの)を公開しています(公民館にもあります)。ちゃんまいろ活動での苦労の連続、今の子供達にこそ知ってもらいたい当時の子供時代の様子、長年の教育経験からの子供に一番大切な事、根知についての想い、是非ご覧いただきたいと思います。
また会の歴史、会則、お世話になった方々についての情報をいただいています。今後予定している「ちゃんまいろの会」特集記事でご紹介します。

※いんたビュー記事全体も是非ご覧ください!

電子版_201410号_インタビュー記事(全体)_横川静実さん
〈記事:集落みまもり隊 近藤〉

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