※昨年も小谷村の方々が根知を訪問してくれました。以下に様子が紹介されています。
→小谷村のみなさんとの交流会 ※根知側は「サボっテンの会」メンバーが中心
今回の交流会は以下の内容となります。
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10:00 根知谷到着(根知地区公民館) 小谷村のみなさんは8時30分に土谷を出発!
10:00~12:00 輪投げ体験(根知の方々との交流)※1時間ほど根知の老人会の方々と一緒に輪投げ体験+1時間ほどお茶会
12:00~12:30 バスで根知谷全域をざっと視察(集落支援員による解説)しながら移動
12:30~13:30 昼食 根知大久保のイワナ養殖ハウスで昼食
・根知大久保の水で育ったイワナの塩焼き(2,3時間炭火でじっくり焼いた絶品)
・笹寿司(糸魚川笹寿司グランプリで2連覇した根知「くびるの会」)
・自家製トン汁 ・山菜小皿
13:30~15:30 交流会 ※昼食会場にて、そのまま交流会!
15:30 交流会終了 小谷に向けて出発
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※小谷村からは、土谷、大網、そして集落支援員さん、地域おこし協力隊さん、村役場職員含め21人の方から参加いただきました。
さて、9時すぎの根知地区公民館
すでに午前中の会場である2階大広間では根知の老人会のみなさんが集まり始め、会場づくりをしていただいています(ありがたいことです)。
一方、1階の厨房、レクリエーションルームでは、お昼の笹寿司づくりのために「くびるの会」の皆さんの心を込めた調理が続いております(8時前から)。
笹寿司グランプリ、昨年・今年と二連覇した笹寿司。楽しみです!9時40分過ぎに小谷村のみなさんは根知地区公民館に到着
(順調だったんですね、、、ちょっと焦る)
9時50分
みなさん揃ったところで、交流会午前の部「輪投げ交流会」の始まりです(*^_^*)
※小谷村では輪投げがほとんどやられていないということで今回の内容を思いつきました。冬の雪深い地域では、天候に関係なくできる輪投げは興味を持っていただけるはず。それに輪投げは国際協会もある世界的な本格競技になっているのです。
まずは根知側からご挨拶。根知地区公民館の館長さんからのお話しです。
小谷村側からは、土谷地区担当の集落支援員さん、元小谷杜氏の丸山陸栄さんからご挨拶いただきました。
小谷村から21名、根知側からは老人会さんから27名の方が参加いただきました。
熱気(目の前に輪投げの用意がされている・・・はやくやろうよ、といった雰囲気)に溢れて、
本来予定していた名簿(趣味付き)による名前紹介はすっかり忘れてしまいました・・・(-_-;)
今日の午前中の一番の目的は「輪投げの体験!」さっそくやりましょうー
と思いきや・・・グループ分けしていない・・・
老人会の長老たちから「なんだ、おまん、もうグループ分けしているとおもっとったんにぃ~」と言われながら、根知の集落支援員はあたふた。しか~し、老人会のみなさんが声かけあって、気づくと6コースごとにメンバーが振り分けられ、スコア担当者も決まっておりました。これが本番の醍醐味!(*^_^*)
グループが決まったところで根知一番の輪投げ名人からルール説明。小谷村の皆さんはなにせ初めて、説明の中の言葉も「一回やったら」は「1個の輪を投げたらではなくて9個の輪を一通り投げたら」。「点数を合計して」は「入った輪の数ではなくて支柱に書いてある番号の合計」等々より詳しく明確に意識して説明が進みます。
※みなさん、もう目の前に輪がある、やってみたくてウズウズ(^_^;)
10時15分!おまたせしました。輪投げの開始です。
※今回は1セット(9つの輪を投げる)ごとにコースを変えていきます(環境の平等性)。そして6コースをまわったら終了、ということになりました。
開始から歓声があちこちで湧き上がります。大盛り上がり♪
いつもながらの暗算の速さ。9つの輪が入った点数を即座に計算してスコアを付けていく。
小谷村のみなさんもすぐに理解して、なんとスコア担当になられた方もいらっしゃいました。
4セット目の途中で「疲れたぁ~」の声があちこちから・・・(^_^;)
10時45分ごろ 4セットを終えたところで休憩、お茶会です。
輪投げを一緒にされたことで、小谷村の方、根知地区の老人会のみなさん、すでに和気藹々。
楽しそうな笑い声が聞こえてきます(*^_^*)
11時すぎにプレイ再開
(本当は11時10分から再開しましょう!だったんだけど…待ちきれないようでしたね)
そうそう、休憩っていうのは怖いんですよ。それまで調子が良かった人が休憩後、急に調子を崩したり。その逆もありますけどね。
あちこちから大歓声があがったり、「あれぇ~おかしいなぁ」という声が聞こえたり・・・
小谷村の方々の中には早くもコツをつかんで根知地区の皆さんに負けないスコアを出す人も現れました。
11時20分ごろ
6セットの輪投げが終わって後片付け(スコア表は小谷の皆さんに渡します)。このときも国際公式ルール準拠のこの道具一式、片づけ方法も根知のみなさんから小谷村のみなさんへ説明しながら行います。
※「輪投げってはじめてやったけど面白いねぇ~」「大網でもやってみたいねぇ」あちらこちらから輪投げを気に入っていただいた感想が聞こえてきてうれしい・・・
さてここで小谷村の方から「八木節」の披露がありました。
10年以上途絶えていたこの「八木節」を今年復活させたという素晴らしい活動をされている方々からのプレゼントでした。小さなお子さんもいて、根知側老人会のみなさんから「がんばれっ!」の激励も飛びます(*^_^*)
11時40分
あっという間に午前中の輪投げ交流会の終わりの時間がきてしまいました・・・
「小谷村からのみなさん、輪投げいかがでしたか?」の声に「面白かった!」の声と拍手(*^_^*)
最後に老人会輪投げ名人からのあいさつ
「これを機会に今後も交流出来たらうれしいですね。輪投げを気に入っていただけたら、今度は冬に声かけていただければ私らが駆けつけますよ」と輪投げ交流の明るい将来が見える素敵な挨拶でした。
輪投げの楽しい時間の余韻を残し、小谷のみなさんはバスに乗り込んで次に移動します。
12時~12時30分すぎ根知見学
マイクロバスに乗った小谷の皆さんはすぐに昼食会場には向かえません(^_^;)
根知担当の集落支援員による解説付きの根知全体ぐるっと見学ミニツアーが始まりました。
根知地区公民館から上にはいかず、大工屋敷→和泉→栗山→根小屋→東中→上野とぐるりと回り、上に行くときも上町屋→稲場→山口→山寺→別所と可能な限り、根知の集落を回っていきます。途中「おなかすいたぁ~」の声が聞こえる中(^_^;)、小谷の皆さんは根知谷全体を見ていただいてから根知谷最奥の大久保、イワナ養殖場に向かいました(*^_^*)
12時45分
昼食+午後の交流スタート!
今年の交流会の昼食は他ではちょっとできないだろうというスペシャルコラボ!!
◆天然イワナに負けない食味のイワナ(しかも尺レベル)の塩焼き(こだわりの焼き方!)
◆笹寿司(糸魚川笹寿司グランプリ1回、2回と二連覇している「くびるの会」のもの)
◆トン汁(大久保の天然なめこも入っています)
◆山菜料理(こちらは根知郷土料理の名人、後藤一二三さんのもの!)
乾杯の音頭はイワナ養殖場の山本芳寿さん。
※昼食からは根知側のメンバーはサボっテンの会、くびるの会の方々中心です。
本当にすべて絶品でした。
メニュー以外にも様々な漬物、一品料理が所狭しと並びました。
(それにしてもイワナの竹串の太くて長いこと・・・こだわりの焼き方にはこれくらいが必要とのこと)
このあと様々な山菜料理がテーブルに追加されました。
美味しい料理にお話しも弾みます。「うまいねぇ~」の声が聞こえる中、
メイン料理(笹寿司、イワナ塩焼き、山菜料理)について、担当された方が説明をします。
笹寿司はくびるの会の代表、小田島みわ子さん。
メンバー全員で素材に妥協せず、細部までこだわって作っていること、が伝わってきます。
笹一つとってもどこの笹か、お米も炊いたときの出来次第ではやり直す、すしの上にのせる具一つにも時間をかけて最高のものを求める。すごいです。
イワナ塩焼きは山本芳寿さん
おそらく今回この塩焼きを食べた人は初めての味わい、うまさだったのではないでしょうか。
ここ大久保の清水で育った極上のイワナ。そのイワナを3時間ほどかけて、じっくり焼く。骨まで食べられる。常にだれかがついていないとできない(それも3時間も・・・)。なんて贅沢な塩焼きでしょうか・・・今回のお話しでは「30センチ級のこのようなイワナに育つのに3年かけている(餌を沢山与えればもっと早く大きくなるけどおいしくない)」そして「ここまで大きくなるのは1000匹に1匹」ということを初めて知りました。多くの方々が「こんな美味しい塩焼き食べたことない」とおっしゃっていたのも尤もなことなのでしょう。
山菜料理は後藤一二三さん
うど、よしな、野沢菜、あざみ・・・(他にもいろいろ聞いたけど忘れてしまった・・・)、聞いているだけでおいしさが倍増するわかりやすいお話し。
あれ?途中から昔話に急展開。「そこに座っている山本芳寿さんとは同級生でねぇ~」予想外の子供の頃の話に場が湧きます。
途中、「後藤さんは当時では珍しい大恋愛で結ばれたんですよ」の声に話しはますます脱線。過去の恋愛話となりました。「あのとき手を握ってくれていれば・・・」「ラブレターは犬が首につけて運んできた」ドッと爆笑の渦が続きます。
今回も糸魚川タイムスさんが取材にきてくれました。
※盛り上がっている中、小谷村の集落支援員さんにインタビュー中ですね(*^_^*)
14時10分ごろ(あっという間だ)
午前の輪投げ交流会でも披露していただいた、復活の「八木節」がはじまりました。
※2回目は男の子は寝ていて参加していませんでした(^_^;) 疲れたよね。
本当に楽しい交流会です。 ※それにしても料理がおいしいと幸せになりますね(*^_^*)
ここで、先日(8月31日)に行われた「式年薙鎌打ち神事(しきねんなぎかまうちしんじ)」の舞台、戸土の「境の宮」に行きたいという方が数名いらして(このイワナ養殖場から歩いても10分ほどで行ける)、さっそく出発。他の皆さんはゆっくり歓談を楽しんだり、イワナの稚魚や成魚を見学しに外に出たり。とてもゆったりした雰囲気で交流会が続きます。(いいです、こういう感じ)
14時50分ごろ「境の宮」に行かれていた方々も帰ってきて(日本海が見えた!って)、みんなで集合写真をとりました。(くぅ~午前中も撮りたかった!)
※後ろに見えるのは、根知が誇る「頸城駒ヶ岳」「鬼ヶ面山」です(写真では見えにくいですが、きれいに見えました)。昨年といい今回といい本当にお天気に恵まれました(*^_^*)
はい!ポーズ!
15時すぎ
今回もお別れの時間がやってきてしまいました。
小谷村の皆様、ここまで来ていただいてありがとうございました。とても楽しい交流会が実現しました。気を付けてお帰り下さい。
「また会いましょう!」
マイクロバスが見えなくなるまで根知の皆さんもずっと手をふっていました。
終わっちゃった・・・なんて楽しい交流会だったんでしょう。
午前中のはじめに大広間で対峙(^_^;)したときの緊張した雰囲気から、輪投げでの一気の和気藹々とした交流、昼食もこのような機会だからこそ実現した(グルメも唸るだろう)料理の数々、その後の歓談。草の根活動での企画だからできたのかな・・・とも思いました(必要経費は参加者の実費のみでまかないました。あ、でもマイクロバス…)。
小谷村から来ていただいた中で初めてのみなさんも、午前中の根知の老人会の皆さんも、他の地域の方との交流が思った以上に楽しく、面白いということに気が付かれたのではないでしょうか。日常の生活で私たちは想像以上に「いつも」の環境で生活しているようです。それが今回のように異なった環境で生活している方々同士が触れ合うと、とくにそれとは意識しなくても、「いつもとはちがう」感じ、雰囲気、音、考え方…心も体も様々な刺激を受け、味わうようなのです。
今回の交流が、今後の新しいなんらかのきっかけになるといいなと思います。
小谷村から来られた皆さん、根知の老人会のみなさん、サボっテンの会・くびるの会の皆さん、ありがとうございました。
追記:
糸魚川タイムスさんから翌日の一面で紹介していただきました
→「糸魚川・根知地区、長野・小谷村2集落と交流 支援員がつなぐ縁、“お隣さん”親しみ増す」
※岩魚養殖場「岩魚の郷」はこちらから→「絶品の岩魚塩焼き!岩魚の郷」
記事:集落支援員(近藤)
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