今日12月2日は、ミャンマーの青年たちとの交流がありました。
※小滝地区で11月よりミャンマーの青年たちの日本就業研修施設が開設され、数十人規模での研修受け入れが始まっています。そこの研修生の若者たちが根知小学校に来てくれました。
異文化、外国の若者たちとの交流。
児童達は目を輝かせて、とても貴重な体験ができたようです。
その様子をご紹介します(ちょっと長いです)。
今日の交流の流れは
・給食室での対面・自己紹介。
・お昼休みに一緒にドッジボール。
・5時間目に1年生と国語の授業での交流。
です。
12時30分過ぎ。ミャンマーの青年たちが根知小学校到着!現在研修施設に滞在している14名のみなさんです。他にも小滝地区公民館長さんや研修施設関係者の皆様もいらっしゃいました。
根知小学校の玄関にはこの看板。
いつもは日本語で「本日はようこそいらっしゃいまいした」といった歓迎文が書かれていますが、
今回は英語でした!Welcome to Nechi elementary school!
ランチルームで待っている児童たち。「まだかな?」「何時にくるんだろう」待ち遠しくて仕方がない様子。そんなみんなが今か今かと楽しみに待つ部屋に、ミャンマーの青年たちが向かいます。
おぉ~待ちに待った瞬間(5,6年生は小滝地区の給食サービスでお会いしている人もいたのかな)。小滝の施設代表、伊藤さんのあいさつの後、ミャンマーの青年たちから一人ずつ日本語で自己紹介がありました。お名前・年齢・出身・一言。全員、しっかりわかる日本語をお話しされますね。
みなさんほとんど20代です。
そのあとは校長先生よりお話しがあり、黒板に貼ってある絵についてなどの説明もありました。
さて、続いては体育館でのドッジボールです。
児童達は食器を片づけて、歯を磨いて、体育館に一目散!(*^_^*)
13時。ドッジボール!ミャンマーの青年たちには初めてのスポーツです。
※ミャンマーでは圧倒的にサッカーが人気とのこと。次にバスケットボールやバレーボール、のようです。ホワイトボードや実際の例を見てもらいながらルールを説明する先生方。
一通りのルール説明が終わりました(ちょっと不安そうな表情も)。まずは早速やってみよう!
根知小学校児童全員 対 ミャンマーの青年たち!どうなるかなぁ~(*^_^*)
ムムッ 児童達、楽しみと少し余裕の表情か。一方ミャンマーの青年たちはやや戸惑い。
ピーッ 笛の合図でスタート!
最初はバウンドしたボールもよけたり、内野と外野の移動の判断で戸惑ったりしていたミャンマーの青年たち。気づくと(5分くらい?)もうルールを把握してほとんど迷いなくプレイしていました。さすが若者だ。
それと驚いたのは根知小学校児童の見事なボールさばき。そして投げるボールが速い!特に5,6年生はルールを知ってしっかり構えているミャンマーの青年たちが受け取れないほどの剛速球。
3,4年生でも見事なボールを投げる児童いたなぁ。みんな頼もしいな。
そしてミャンマーチームは残り一人に。いやぁー結構つらいんですよね、この時の内野の人は・・・
そして、児童チーム、見事な勝利!大歓声の1,2,3年生。落ち着いている4,5,6年生(対照的)
さて、ミャンマーチーム、これで終わる分けにはいきません。
2回戦は場所を交替します(*^_^*)
1回目で「ドッジボールとはなんぞや?」しっかり理解したミャンマーチーム。
2回戦目は雰囲気がさすがに違います。わかっています。(女性たちは大柄な男性の後ろに隠れます(^_^;))
そして・・・2回戦目は予想以上の大熱戦。チームのみんなは真剣そのもの、周りで応援している大人たち、先生たちも大盛り上がり。見ごたえ十分。大いに笑って、びっくりして、大声だして大興奮。
先生方からは「これこそドッジボールだよね」との声も。
青年たちも手加減してくれながらも時々ビューッと剛速球(^_^;)。それを児童がガシッととってすぐに反撃。見事な球で青年たちを当てちゃうんですよね。いやほんとにたまげた。いい勝負でした。
1回戦目と違って、なかなか勝負がつきません。両サイドとも内野が減ってきたと思うと反撃。シーソーゲームでしたね。
13時40分、ゲームオーバー。内野に残った人の数で勝敗を決めます。
そして・・・1,2,3・・・8.なんと引き分け!
歴史に残る(?)名勝負だったのではないでしょうか。
ハイタッチしたり握手したり、お互いの健闘をたたえ合います。
※児童が全力を出せていたこと、本気で真剣だったことが観ていた私たちにはよくわかりました。
こういう機会、児童達にもとても良い交流だったのではないでしょうか。
さて、観ている方も手に汗握って心地よく疲れた大熱戦のあと・・・5時間目です(^_^;)児童たちは元気に教室へ戻ります。さすがです。
さて、10分ほどの休憩後、1年生の国語の授業にミャンマーの青年たちが参加します。
1年生の教室までの廊下、途中の5・6年生、3・4年生、2年生の教室を見て回ります。真剣勝負ですっかり仲良くなった児童とみなさん、立ち止まって手を振ってたりしてますね(*^_^*)。一方の1年生、男子4名は今か今かとミャンマーの青年たちを待っていました。
1年生教室に入ると先ずは児童たちから自己紹介。みんなしっかりと先ほどのミャンマーの青年たちに負けない元気な声でしたよ。
今日の授業は、「ひらがな・カタカナのあてっこ競争」「音読の練習」「漢字の練習」。そして・・・テスト!まず、(ミャンマーの青年たちがどれくらい日本語ができるかわからないため)ひらがなの確認から。先生も手探りです。
そうしたら、「これわかるかな?」「はい!や、です。」「はい!て、です。」ひらがな、みんなわかります。
※それと同時にとても大事な事をミャンマーの青年たちから教わったような気がしました。
大きく手を上げて、先生に聞かれると必ず大きな声で返事をして、礼儀正しく答える。目を輝かせて先生のお話しをきいて、なんでも学んでやるぞという姿勢。あいさつの丁寧さ。
ミャンマーの青年たちの真摯なひたむきな態度、私たちが忘れかけている人の心の美しさを思い出させてくれるものでした(個人的には非常に胸にきました)。
続いて音読の時間。児童もはじめての勉強。文章箇所を担当割してみんなで音読します。
根知小学校の1年生もミャンマーの青年たちに刺激を受けて、より大きな声になっていましたよ。
続いて漢字。前方の画面に書き順がわかるように表示されていきます。
それを観ながら指でなぞる。これら漢字もミャンマーの青年たちの多くが知っていました。すごい。
※とにかくミャンマーの青年たち、真剣でひたむきなんです。
そしてハングリー精神を感じます。
さぁ、これまでの勉強の確認です。ドッジボールに続いて、漢字の競争!(*^_^*)次の問題、誰がやりますか?先生の問いかけに青年たちは「ハイッ!」と大きな声で積極的に前に出ます。1年生も負けていませんでしたよ。
下の写真、左がミャンマーの青年たち、右が児童。いずれもしっかりできていますね。
あっという間に5時間目も終わりが近づいてきました。
ここまで、ひらがな、かたかな、漢字と十分な日本語力を持つことがわかったので、
最後に「みんなもテスト受けてみる?」と先生に声をかけられ、1年生が受けるテストをミャンマーの青年たちも受けることになりました。本格的なテストです。これの裏側にも漢字の問題がびっしりです!
早くも終わった1年生は、さすがに苦戦しているミャンマーの青年たちをみて教えています。
※「教える」というのは教える側にもとてもいい勉強になるんですね。児童の様子を見ていてそう思いました。
チャイムがなって終了。
糸魚川タイムスさんがいらしていてみんなの写真を撮りました。
根知小学校の児童にとっても、ミャンマーの青年たちにとっても、そして見ているまわりの大人たちにとってもとても大切な体験ができたのではないでしょうか。
それにしてもミャンマーの青年たちの、ひたむきな真摯な態度、がんばる様子、大切なことを思い出させてくれるものでした。ありがとうございました。
記事:集落支援員(近藤)
それにしてもミャンマーの青年たちの、ひたむきな真摯な態度、がんばる様子、大切なことを思い出させてくれるものでした。ありがとうございました。
記事:集落支援員(近藤)
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