いよいよ日吉神社秋季大祭(山寺延年) 本祭です。
10時より日吉神社にて神事が執り行われます。
厳かに、午後から境内で始まる神輿のけんかや、舞台での舞楽奉納の前の静かな時が過ぎていきます。
一方、10時ごろより、和泉公会堂では旗が出され、日吉神社に向けて出発する準備がはじまっていました。
和泉公会堂の入口に2つの旗「和泉の大幟(おおのぼり)」が立てられ、中では鳥面の装束を着たりと、活気が出てきました。
和泉集落と同じく、大神堂集落でも鳥面の準備が進んでいました。※金蔵院からの行列には、和泉の大幟、鳥面、大神堂からの鳥面、別所からの金棒が必須となります。
再び和泉公会堂。
「だいぶいたんできたかなぁ・・・」「しっかりつけないとはずれるぞ」緊張感のなかに長年続く伝統のゆとり。毎年のことですが、この準備は独特の雰囲気となります。
準備が整い出発のほら貝が和泉集落に響きます。
「和泉の大幟」が山寺日吉神社に到着しなくては祭が始まらない!
行きましょう!
意気揚々と出発する男性陣と、見送る(心配そう?)女性陣。
※和泉集落はとてもまとまりのある温かい集落です。
11時ちょうどごろ。
和泉区長が日吉神社の神事から帰ってきました。ちょうど良かった(^^)出発しましょう!
「和泉の大幟」がとおるぞぉ、と時々ほら貝を吹いていきます。※このほら貝が簡単ではないのです。低い音、高い音、難しい!
所々で立ち寄って、外に出てきて見送っていただいているお家で旗を立てたりします。
小田島建設さんにて。
お酒、肴がふるまわれます。
※こうして徐々に「和泉の大幟」の衆は出来上がっていくのでした(山寺に到着する前に…)
毎回、日本酒もふるまわれます。ありがとうございます。
「お~い間に合うか?」
12時過ぎには金蔵院につかなくては…
ただいま11:24まだ出発した和泉公会堂がまだ見えるところです…進みましょう
上町屋集落を通り過ぎたあとのこの倉庫。
昔はここで必ず休憩したそうです。
その近くで今年も休憩します。
みんなの顔、この写真でわかるかなぁ…大分出来上がってきていますよ(^_^;)
ほら貝を吹く北村さん(昨年の区長で、現振興協議会副会長)
私が聞く中で一番見事な音を出せる方です。
山口集落に入りました。シーサイドバレースキー場の歩荷茶屋に到着
ここでは、日吉神社秋季大祭(山寺延年)を見に来た東京からの大学生と一緒に記念写真。
「わぁ~」子供達の声が聞こえると思って右を見ると、
保育園の子供達が声援を送ってくれていました(^^)
毎年お酒、おもちをふるまってくれていた吉田菓子店さん。
12時過ぎても姿が見えないということで、区長に「大幟どこ?」と電話が来たとか来ないとか…お待たせしました!
12時15分。山寺橋に到着です!
昨日からNST(テレビ局)が取材にきています。到着のほら貝、放送されるかな…
「和泉の大幟」が向かって来ている間、おててこ会館では舞楽奉納や稚児行列のための化粧、飾り付けがされています。準備の終わった子供達(舞楽奉納や稚児行列の子供達)が舞っていました。
「和泉の大幟」、来たよ!
「和泉の大幟」は金蔵院の前に立て掛けられ、
運んできた和泉の衆の労い、休憩の時間となります。
住職さんや稚児行例の先頭を歩く金井駐在員さんが労いのあいさつをされていました。
もうすでに「和泉の大幟」の運び手たちは、ここに来るまでに結構のお酒が入っています。
この金蔵院さんで1升のお酒を飲まないと次にいけないという話をききました。
(実際一升瓶が用意されていて、たちまち空になりましたが…)
金蔵院を出発します。ほら貝の合図が響きます。
稚児行列に参加する子供達も金蔵院前に集まってきています。
「和泉の大幟」と鳥面、堂々たる出で立ち
別所の金棒引き(錫杖のこと)、大神堂の鳥面の皆さんも金蔵院前に集結しています。
このとき、金蔵院参道にて「くるい」が舞われます。
12時50分過ぎ
いよいよ金蔵院から日吉神社までの行列が始まりました!
13時
道中の観音堂に入ります。
ここで神事のあと、お神輿が行列に加わります(白装束の面々が神輿の担ぎ手です)。
※これが、「観音堂内にある2基の御輿に神様を乗せて、《おいで》の楽で、再び行道がスタートする」という、いわゆる「神仏混淆」の時代の様子が大変よく分かるところ、とのことです。
山口と上町屋からの太鼓も参加します。
すべての役者が揃ったところで、日吉神社に向かって行列が進みます。
日吉神社の鳥居のところで、再び「くるい」が舞われます。
行列は石段を登りきって境内に入ります。13時30分すぎになっていました。
肩車に乗った稚児と神輿がゆっくり境内を3周まわっていきます。
このあと、神輿のもみあいが始まります。
(私も神輿を担いでいたので写真が撮れていません…)
昨年何度も激しくぶつかって神輿の損傷が激しかったためか、今年の揉み合いは、数周激しく走り回ったあと、一度軽くもみ合い、納まりました。
神輿の揉み合いのあと、担ぎ手はお神酒でしめます。
※お神輿は男神と女神とのことです。深いですね。
神輿と一緒に走った露払いの鳥面の皆さん、金棒の皆さん、御疲れ様でした!
14時になりました。
いよいよ舞楽奉納がはじまります。
「和泉の大幟」もしっかり立てられていますね(^^)
この日吉神社秋季大祭の呼び名にもなっている、有名な「おててこ舞」からです。
続いて「鏡の舞」※8月29日の練習でも、一番に練習していましたね。
この「鏡の舞」では踊りの終わりに「華」と呼ばれる「稚児祝い」“ご褒美”が舞台上に置かれていきます。スイカやおもちゃなどです。
これが見どころの一つ(^^)
沢山の方がこれまた沢山の大小のご褒美を置いていきます。
そして、それを持っていくときの稚児のかわいいこと(^^)
※毎年ここでの笑い、やさしい雰囲気に包まれる空間がとっても好きです。
その中を演目が続いていきます。
観音堂前では屋台が出ています。
これが子供たちにとっては一番の楽しみなんですよね。
演目の途中で本格的な雨が降ってきましたが、最後の演目「獅子舞」まで無事執り行われました。今年も素晴らしいお祭りとなりました。
関係者の皆様、御疲れ様でした。
この日は夜21時ごろから、若者たちが山寺集落内をまわってお家に入り、お酒を飲んでいくという風習もあるそうです。(今回はそれを知らず取材できず…)。
本当にこのお祭りは地域に根ざした、深い伝統なんだなぁ、と実感する日となりました。
※その他のお祭り関係の様子は以下のページをご覧ください
・8月17日 今日は準備、会場設営がありました
・8月29日 練習風景
・8月31日 宵の宮 「ヨーホイ節」と「甚句(じんく)」による盆踊りも
・9月2日 あと片付け
※関連ホームページ
・おててこ舞(根知山寺の延年)
・NST(ダイドードリンコ:日本の祭)根知山寺の延年~おててこ舞~
※9月のその他の大きな根知の御祭り
・9/2 飯縄社秋季大祭(東中) 祭礼 奉納行事
・9/12 十二社秋季大祭(根小屋)の本祭 神事と奉納相撲
記事:集落支援員(近藤)
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