2014年1月11日土曜日

栗山 の 「御影さん」をご紹介します

1月11日に、栗山集落で毎年続いている行事 「御影さん」に参加させていただきました。

栗山公会堂にて午前中におこなれました。
掃除のあと、「御影さん」と呼ばれる掛け軸をかけ、囲むように座ってお経をとなえます。
※この「御影さん」は今では根知の中では栗山で行われているだけとなっていました。そして、昨年火事で焼けてしまい、今年が最後になるとのことです。残念ですね。
お経を皆さんでとなえた後、歓談となります。
とても歴史を感じる、女性が中心となって守り続けてきた伝統を感じました。
栗山では「ゴバンさん」という風習も残っています。これも今では珍しくなっている伝統文化です。
このような伝統的な行事が栗山で維持されてきたことは大変素晴らしいことですね。

※以下、その場でお聞きしたお話しを記録しておきます。
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栗山の掛け軸について
・親鸞聖人のおいたち(生まれたときからの様子)が描かれた掛け軸のことを「御影さん」と呼んでいる。
・昔は根知の各集落に御影さんがあり、1/11に集まって掛け軸をかけてお祭りしている。今は栗山のみやっていた。
・掛け軸ごとに絵がそれぞれ違う。東中に非常に立派なものがある。
 →源馬区長より、「私と近藤さんで一度見に行きましょう」との話がでた
・栗山では勝蓮寺(しょうれんじ)さんと廣傳寺(こうでんじ)さん交互に毎年来ていただいてお経をよんでもらっている。
・栗山の御影さんは廣傳寺(こうでんじ)に保管してあったが、一昨年の火事で焼失した。

「御影さん」の流れ
・9時までに集会所内にある大変立派な仏壇を掃除、清めする。
・全員が集まったところで、お経(浄土真宗大谷派)を唱える(30分ほど)。
・その後、茶菓子で交流。

栗山での「御影さん」は今年が最後
栗山でも「御影さん」が焼失したので、今年を最後にする。
・昔は男性も参加していたが、世代が変わり、今は女性だけになってしまった。
 →特に女性限定というわけではないとのこと。
・こうやって集落の女性が一同に集まってお話しする機会はほとんどなくなった。畑仕事でも離れていて、わざわざ近づいていってお話しすることもなくなった。
 →集会所に集まるのは、年に2回。大掃除をしている。

「ゴバンさん」について
・「ゴバンさん」という風習も栗山には残っている。
これは、4つのお椀を木の箱にいれて、順番で集落の各家に持っていく。順番の家はご飯をおわんに入れて公会堂のお堂にお供えし、お堂を掃除する。終わったら次の番のうちに、入れ物(木の箱)を持っていく。
大野、今井では「おたきばん」、山口や西山では「おかいばん」と言っていた。
このゴバンさんも、根知では栗山集落でのみ残っている。

その他懇談より
・この集会所の上に「沼田」がある。根知城の下にわざと沼のような田んぼを作り、敵が攻めてきて足をとられるようにしている。今もそこの田んぼは深い。昔は牛が入るのを嫌がった。
・3/9は「山ノ神」の日。昔から絶対に山に行くなといわれている。これも栗山では残っている風習。
・11/10は牡丹餅の日。
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以上です

※記事:集落みまもり隊(近藤)

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